琥珀色の戯言

【読書感想】【映画感想】のブログです。2016年8月より、『はてなブログ』に移行しました。

雑記

落ち着かない結末の『アリとキリギリス』

夏休みにバリ島へ行ってきました。 そこから少し足を伸ばして、ジャワ島にある世界遺産・ボロブドゥール遺跡を観てきたのですが、遺跡見学の前に、研修センターみたいなところで、遺跡の説明ビデオを見せられたのです。 かったるいなー、目の前にボロブドゥ…

「スティーブ・ジョブズは、彼が自身に課したゴールは全て成し遂げたよ」

スティーブ・ジョブズのことを、少しだけ僕も語っておきたい。 彼が、スティーブ・ウォズニアックとともに、ガレージでApple2をつくりあげたという伝説を子守唄のようにしてマイコンマニアになった世代としては、ジョブズの死は、ひとつの時代の終焉だから…

「17歳」さんへの手紙

「きっと何者にもなれない」あなたへ - 琥珀色の戯言このエントリには多くの反応がありました。 そのなかで、こんなことをコメント欄に残してくれた人がいました。 今日は、このコメントについて考えたことを書いてみたいと思います。 17歳 2011/10/04 21:51…

「きっと何者にもなれない」あなたへ

参考リンク:先日、twitterでこういう言葉を拾いました。「きっと何者にもなれないオタクに限って、写真…カメラ極めようとするよね。」なんとなく同意するところなんですが、ここで質問です。自分を何者だと考えますか?(ザ・インタビューズ) この参考リン…

卒業式の日に怒られたこと

高校の卒業式の日のこと。 僕はすでに進路も決まり、ようやく寮生活からもおさらばできるということで、ちょっと舞い上がっていた。 それはみんなも同じだったようで、まだ進路が決まっていなかった連中も含め、掃除の時間に「かったるいよなあ、掃除なんて…

祖父母の再会

母方の祖父は、太平洋戦争で亡くなった。 祖母は、それから女手ひとつで、僕の母親たちを育てたのだ。 何十年か経って、祖母が病気で亡くなった。 祖母がずっと住んでいたのは、関東地方の田舎で、その時代にも、まだ土葬の習慣が残っていた。 その地方では…

万引き少年未満

小学校高学年のときのこと。 僕はひとりで、地元の小さな百貨店のなかの書店にいた。 とりあえず面白い本はないかな、と店内をうろうろしていたら、見知らぬ大人に声をかけられた。 「ちょっと君、ポケットの中身を見せてごらん」 僕のズボンのポケットは、…

「賽の河原」の父親

もう、20年くらい前の話。僕たちは、家族旅行で雲仙に出かけたのだった。 しかし、当時中学生になりたての僕は、家族旅行なんてイヤになりはじめる年頃。 まあ、要するに「なんでせっかくの休みに、親と一緒に旅行なんか行ってられるかよ」 というのが本音…

足を踏んだ弟

弟とは6つ年が離れている。 僕がまだ小学生だったとき、家族である水族館に出かけた。 弟とふたりで館内をまわっていたのだが、僕がトイレから出てきたら、弟が泣いていた。 その前には、顔を真っ赤にした、係員のおじさんがいた。 「この子、君の弟かね。…

「あなたはパソコンに支配されている」

参考リンク:最近のインターネットの人口分布を、自分の観測範囲から分析してみた。 - orangestarの日記先日、妻から「あなたはパソコンに支配されているみたい」と言われたのですが、それ以来、ちょっと考えこんでいるのです。 「じゃあ、もうネットなんて…

だからこそ、オンラインの『ドラゴンクエストX』に期待してみたい。

ついにオンラインで「ドラゴンクエストX」始動 2012年発売予定‎(G-Renda) 火曜日に『ドラゴンクエスト10』がオンラインに!というニュースを聞いたときには、僕もがっかりしました。 他にオンラインゲームはたくさんあるのだから、わざわざ『ドラゴンク…

「自然体」という幻想

『めざましテレビ』で、『ライフ』という映画の宣伝をやっていたのだが、このドキュメンタリー映画って、松本幸四郎さんと松たか子さんが、親子でナレーションをやっているんですね。 最近はCMでも親子で共演しているのだけど、僕はあれを観ながら、「うーん…

「乗り換えられない男」の悲劇

夜、恩師のお祝いの飲み会のあと、ちょっといい気分でタクシーを拾った。 家まで4000円くらい、向こうにとっても「上客」だったのではないかと思う。 しかし、このタクシーが見事なまでの「ハズレ」だったのだ。 僕は基本的に、必要最低限のことしか喋らない…

「島田紳助的な人心掌握術」は引退しない。

僕は島田さんの、子分を集めて濃密な人間関係をつくり、そのなかで「絆」や「感動」をどんどん生産していく手法が好きじゃないので、引退については、「そうか、もう観なくてすむのか」という感じです。 いや、そんなこと言う前に、最近テレビで観ているのは…

「大阪で輝く星」のこと

参考リンク:いじめから助けてくれた子のことを話したい - まめ速この「参考リンク」を、ぜひ読んでみてください。 旅立ちを迎える友人のこと、民国と突付かれる大阪で輝く星のこと、知ってほしくて書きました。 もし、今学校会社問わずいじめられている人が…

「断ち切る」ための人生

参考リンク[悩みのるつぼ]父親が大嫌いです - 岡田斗司夫公式ブログ 僕はこれを読んでいて、西原理恵子さんのこの話を思い出しました。『ダ・ヴィンチ』2007年9月号(メディアファクトリー)の特集記事「悲しみを知った夜は『100万回生きたねこ』を読み返…

「親の本棚」と「子どもの読書習慣」

参考リンク(1):生涯所得を数千万円変える“本当の”情報格差/若者よ書を求め街へ出よ? - デマこいてんじゃねえ! このエントリを読みながら、僕は自分が子どもの頃の「親の本棚」を思い出していました。 僕の両親は、当時の僕からすれば、「本を読まない…

「正比例」じゃないから、難しい。

参考リンク:Business Media 誠:ちきりんの“社会派”で行こう!:“格安”商品の意味を考える このエントリを読んでいて、10年くらい前、小林よしのりさんが、こんなことを書かれていたのを思い出しました。 (2002年の小林よしのり責任編集長「わしズム・Vo…

「なでしこJAPAN」とお金の話

僕も月曜の早朝から、サッカー女子ワールドカップの決勝戦を観ていました。 いやほんと素晴らしい試合だった。 日本代表がPKで勝った瞬間には、あの時間にもかかわらず、ガッツポーズとかしちゃいましたしね。おかげで妻にはあとでさんざん怒られましたけど…

もうすぐ40歳の僕が、まだ子どもだった頃

お昼ごはんを食べながら、同僚たちと、「眠れない場合、どうするか?」という話になった。 夜の病院には、「眠れない」という理由で受診する患者さんが少なからずいて、僕たちは仕事として問診をし、ときには睡眠薬を処方するのだが、「とくに明日の朝、早起…

メメント・モリ(Memento mori)

今朝、車を運転していたら、道路に轢かれた犬が転がっていた。 あまり見たいものではないけれど、そんなに珍しくはない光景だ。 ちらりと眺めたあと、ふと、昔のこんなことを思い出した。 小学生の頃は、友達と一緒に、30分くらい歩いて毎日通学していたのだ…

さようなら、『テキスト庵』

もう何をいまさら、という感じなのかもしれないが、やはり、ひとことだけでも書き残しておきたいと思う。参考リンク(1):テキスト庵(現在は運営者の声明のみ)参考リンク(2):テキスト庵10周年(琥珀色の戯言) 今回の件は、この「告発」がきっかけで…

「医者になるための条件」と「良い医者になるための資質」

昨日御紹介した菅谷先生の『チェルノブイリ診療記』を読んで、以前『いやしのつえ』というサイトに書いた、この文章のことを思い出しました。 参考リンク:ホルマリンと解剖実習 この「ホルマリンアレルギーという事実は、彼女にとって辛いものだったんだろ…

「幸運」を許せない大人たち

毎日jpに掲載された、6月27日付の記事。 東日本大震災:スマップ・中居さん配布のゲーム機、石巻市が慰問の子から回収 /宮城 ◇石巻の避難所 石巻市の門脇中学校の避難所で26日、慰問に訪れた人気グループ「SMAP」のメンバー、中居正広さんが子供たち…

「薄っぺらな恋愛経験」という噓

白黒つけます!! (角川文庫)作者: 石田 衣良出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)発売日: 2011/05/25メディア: 文庫 クリック: 1回この商品を含むブログ (2件) を見る この本のコラム『恋にルールはいらない』のなかに、石田衣良さんのこ…

日垣隆さんとセキュリティチェックの攻防

『トンカチからの伝言』(椎名誠著・文春文庫)に、日垣隆さんのこんなエピソードが紹介されていました。 雑誌『WiLL』に作家の日垣隆氏が連載している「どっからでもかかって来い!」――売文生活日記」はきっぷがよくていつも面白い。三月号に羽田空港でのち…

『さるさる日記』の終了と「閉じてゆくネットコミュニケーション」

参考リンク:『さるさる日記』が滅ぶべくして滅んだ本当の理由(九十九式) 『さるさる日記』も、ついにサービス終了か…… 僕も10年前、ネットで最初に書き始めたのが『さるさる日記』だったので、サービス終了には、淋しい思いもあります。 でもまあ、「滅ぶ…

「『きかんしゃトーマス』って全然面白くない」

週末、家族で富士急ハイランドに行っていたのです。 息子は最近『きかんしゃトーマス』がお気に入りで、今回も、富士急ハイランド内にある『トーマスランド』で遊び、ホテルの『トーマスルーム』 に泊まるという、まさに『トーマス漬け』の旅行でした。 かな…

雨とコンビニと傘

昨夜、飲み会帰りの24時、雨のなか、コンビニに寄った。 持っていた傘は、誰も使っていない傘立てに置いて。コンビニで買い物をして、「ああ、危うく傘を忘れるところだった」と傘立てを見たとき、目を疑った。 傘が、ない。コンビニの中にいたのは、5分…

ネットと読書の共通点と相違点(2)〜「情報」について

まずはこちらを読んでいただくと、話がわかりやすいと思います。 参考リンク(1):ネットと読書の共通点と相違点(1)〜「共感」について 「ネットと読書」についてのあれこれ2回目。 両者には、2つの「共通して得られるもの」があるようです。 そのひ…

「弱者を勝手に代弁する人々」と「『論理』を振りかざす人々」

参考リンク:Togetter - 「「弱者を勝手に代弁する人々」について、佐々木俊尚@sasakitoshinao氏のツイート 2011/5/3」 ああ、この話はとてもよくわかる。 それと同時に、なんというか、このまとめとそれに対するコメントの流れに、拭えない違和感があるのは…

ネットと読書の共通点と相違点(1)〜「共感」について

参考リンク:ネットと読書 どちらがより有意義なのか? | ライフハックちゃんねる弐式 いま、僕が考えている「ネットと読書」についてのあれこれを、じっくり語ってみたいと思います。 僕は「ネットも読書も」かなりやっている(というか、「自分の時間」の…

「いま、書いている人たち」に読んでもらいたい3つの文章

『無趣味のすすめ 拡大決定版』(村上龍著・幻冬舎文庫)より。 仕事における文章は、物語性がない分、さらに正確で簡潔であることが要求される。当然のことだが、コツや秘訣はない。ダメな文章を書く人は、文章が下手なのではなく、そもそも自分が何を伝え…

あなたが主張している「正論」は、「不安な人」には届かない。

もしあなたが「なんとなく体調が悪くて不安」だったとしよう。 あなたは総合病院を受診し、不安を訴える。 診察室で、医者はあなたの訴えをパソコンのディスプレイを見たまま聞き流し、「じゃあ検査しましょう」と言う。 そして、血液検査やレントゲン検査を…

原発離婚!

Twitterのタイムラインを眺めていたら、こんなツイートが! @minorikitahara 「不安だ」と嘆くと、水道水をガブガブ飲みだす夫、「日本の技術を信じろ」と言う夫、「夏の冷房が大変だな」と心配する夫、「一年間浴びていい放射線量」について語る夫たちに、…

パパも守ってくれるから

2歳半の息子が、昨日のお昼に、こんなことを言っていたそうだ。 「地震があったら、家の壁も崩れるかなあ」 今回の震災に関しては、リアルタイムで映像を見るだけでも小さな子どもにとってはトラウマになるかもしれないけど、まだギリギリ物心がつく前くら…

僕に澱んでいる「不謹慎」な考え

※気が滅入る内容なので、無理して読もうとしないでください。 火曜日にサッカー・チャリティマッチを観ていた。 世界のビッグネームや日本代表選手たちが、次々に登場し、「日本、がんばれ」「ともに生きよう!」というようなメッセージを、慎重に言葉を選び…

それはパパにもわからない(1)

昨日の夜、いままさに寝付こうとしている息子に「おはなし」をしていたのです。 「世間でやっているという、親らしい行為にチャレンジしてみよう」と。 お話は、定番の『ももたろう』。 大人感覚で、「いまさら、『ももたろう』じゃあ、つまんないんじゃない…

「わからない」人たちへ

最近の震災・原発関連の報道、とくに「専門家たちの意見」をtwitterなどで見るたびに、僕はどんどん混乱していくのです。 これは、どれが正しいのだろうか?って。 以下は、以前別の場所で書いたものを一部改変しています。『「科学的」って何だ!』(松井孝…

僕の身近な「放射線」の話

東京都の浄水場で乳児向けの暫定規制値を超えた放射性物質が検出されたため、首都圏ではペットボトルの水が軒並み売り切れ、「水の買い占め」が問題になっていた。 僕が住んでいる九州は、いまのところ、そんな問題には無縁だと思っていたら、夕方のニュース…

"Go home and love your family."

参考リンク:マザー・テレサの名言から考える「今、自分にできること。」 : earth in us. ↑のエントリを読んで、僕はマザー・テレサのある言葉を思い出しました。 ノーベル平和賞を受賞したとき、インタビュアーに「世界平和について我々にできることは?」…

『ハゲワシと少女』と「テレビを消す自由」

なんだか今日はすごく仕事も忙しくて、疲れもとれないので、なるべくテレビやネットには触らずに過ごしています。「情報とそれをめぐっての人々の感情の渦」みたいなものに、圧倒されてしまっていて。 とくに、「マスメディア」に対するtwitter上での争いを…

アンパンマンは君さ

最近、2歳半の息子は、児童センターで「アンパンマン体操」をやっています。 アンパンマンは君さ 元気をだして アンパンマンは君さ 力のかぎり そんなフレーズを、まだたどたどしくも、いっしょうけんめいに唄って体操をしている息子をみながら、僕は、被災…

「自分の経験を信用するな」

妻に聞いた話。 いまは大学の教授になった某先生は、医者になって3年目か4年目くらいのときに、自分の下について研修することになった新人の医者に、こんなことを言っていたそうだ。 「自分の経験を信用するな。新しい患者さんの担当になったら、ありふれた…

自分の運の良さを「正しさ」だと勘違いしている人たちへ

先週の金曜日、飲み会帰りのタクシーで60歳くらいの運転手さんと、熊本の3歳の女の子が20歳の大学生に命を奪われた事件の話になった。 「あれは親にも責任がありますよ。まだ3歳なんだから、親も目を離したらいかんですよ。トイレに行かせるのだって、ちゃん…

こんな夢をみる。

昨夜、家で、妻と「日頃どんな夢をみているか?」という話をしていた。 僕が「いまでもときどき、国家試験1か月前なのに、全く勉強していない、どうしよう……」という夢をみる、という話をしたあとで、妻がこんなことを言っていた。妻はいまでも、「あっ、1週…

人生に意味はありますか?

モンキービジネス 2011 Winter vol.12 人生の意味号作者: 柴田 元幸出版社/メーカー: ヴィレッジブックス発売日: 2011/01/20メディア: 単行本 クリック: 4回この商品を含むブログ (10件) を見る[rakuten:book:14352944:detail] 内容紹介 人生の意味 あれ…

ラジオから流れてきた、「どこにでもありそうな、親子の話」

先日、ラジオでこんな話を聴いた。 まだ社会人になったばかり、という若い女性からのメール。 私には二人の父親がいます。 小学生のとき、実の父と死別し、中学生のとき、母が再婚しました。 母よりもずっと年上の義父は、すごく優しい人で、そんなに口数は…

「11歳で父の婚約者を殺した少年」は、どう裁かれるべきなのか?

参考リンク:11歳で父の婚約者を殺した少年 与えられるべき「罰」は何か - ガジェット通信 罪を犯したら裁かれる。罪を犯したら償う。それは当たり前のことだが、どの罪に対してどのような「断罪」「償い」が妥当なのか、その判断は言うまでもなくとても難し…

「自殺や過労死するくらいなら仕事辞めろ」

参考リンク:過労死や自殺するくらいなら仕事辞めろよ こればかりは社畜の考えが分からん(アルファルファモザイク)「自殺や過労死するくらいなら仕事辞めろ」 僕もそう思います。 ときにこの参考リンクに書かれているような「酷い職場」なら。 もし彼が、…

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