琥珀色の戯言

【読書感想】と【映画感想】のブログです。

建築士再試験

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060724it01.htm

医療関係の事件が起こるたびに「医師免許を更新制に!」なんて言われる側としては、身につまされる話です。
実際のところ「仕事をしながら勉強する」なんていうのは、かなり厳しいことですし、姉歯事件に関しては、技術や知識というよりモラルの問題だと思うのですが。

 同じ国家資格である医師や弁護士は再試験がないのに、なぜ自分たちだけ既得権を脅かされるのか、というのが本音のようだ。ある1級建築士(53)は「もう1度大学受験しろと言われるようなもの」と語る。都内自治体の50代の建築主事も「この年で今さら、勉強するのは大変。再試験はたぶん受けない」と話す。構造設計専門の都内の1級建築士(38)は、「設計は分野ごとに高度に専門化している。試験のために専門外の知識を丸暗記するのは無意味」と批判する。

というふうに書かれると、「医者や弁護士は既得権を享受している」と思われがちなのですが、現実には弁護士の世界だって競争が激しいですし、医者も医師免許だけで安泰ではなく、専門医の資格がないとどんどん厳しくなってきているのです。
周囲が考えているほど「資格さえあれば安心」なんてものじゃないんですよね。
もしかしたら、「この試験はチャンス!」と考えている建築士だっていそうだけどなあ。

「ハウルの動く城」の視聴率

http://www.nikkansports.com/entertainment/cinema/f-et-tp1-20060724-65204.html

DVDに録画してはいるもののまだ再生していないので、この記事を読んではじめて「地上波初放送」だったことを知りました。
この「32.9%」という数字が、「千と千尋の神隠し」の46.9%と比べて低いことから「ジブリの凋落」を語る人もいるのでしょうが、考えてみれば、この御時世に「3人に1人が同じ番組を観ている」というのは、ものすごいことのような気がします。
だって、リアルタイムで無ければあまり意味が無いサッカー中継ならともかく、「ハウル」であれば、レンタルショップに行けば300円くらいで借りられて、CM無しで好きな時間に観られるのだから。にもかかわらず、週末の夜にテレビ放映のために金曜の夜に家に居た人が、これだけいたというのは、けっこう凄いことですよね。
300円という金額は、捨てるにしては惜しい金額ではありますが、僕の感覚からすれば、「300円を節約するために、わざわざ週末の夜を空けて、テレビ放映にこだわるほどのものではない金額」のように思えます。
たぶん、多くの人の「同じ作品を同じ時間に観る」という「共有感覚」が、この33%を支えているのでしょうね。

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