琥珀色の戯言

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ダカーポ特別編集 今年最高の本 2008 ☆☆☆


ダカーポ特別編集 今年最高の本 2008 (マガジンハウスムック)

ダカーポ特別編集 今年最高の本 2008 (マガジンハウスムック)

内容紹介
雑誌『ダカーポ』でたくさんの読者・書店員から大好評だった「今年最高!の本」特集。その特集企画が2008年版として遂に復活。今年、刊行された文芸・ミステリー・ノンフィクション・時代小説・・・あらゆるジャンルの本をその道のプロが徹底的にセレクトして論評。いま、必ず読んでおきたい、読むべき本が判る。

たしかに、「雑誌の特集企画」だとすれば、かなりお得な印象を受けるかもしれません。
でも、「1冊の単行本」としては、ちょっと弱いかなあ、と。
「今年の面白い本」というのは、けっこうあちこちで出ているようで、ミステリに限定されていたり、椎名誠さんの鶴の一声で決まっていたりするものが多いのです。
そういう意味では、この本には存在価値があると思うのですよやっぱり。
面白そうな本がそれなりに紹介されてはいる一方で、あまりに幅広いため、紹介者の「熱意」があまり伝わってこず、「薄く広く」なってような気もしますけど、もちろん、紹介者によりけり、ではあります。
一冊一冊の紹介が短くて、「本当にこれ、面白いの?」と疑問にもなるんですよね。
複数の人が触れているから大丈夫なのだろうな、とか、こちらで推理せざるをえない。

最初の「ランキング」も、週刊誌や新聞などの書評担当者に本を挙げてもらって順番をつけているのですが、第一位の伊坂幸太郎ゴールデンスランバー』も、挙げているのはわずかに3人。ランキングとしては、母集団が21人というのは、ちょっと中途半端かな、と。
個人的には、『週刊ブックレビュー』の紹介記事が面白かったです。
中江有里さんって、こんなに本好きで、脚本で賞もとってたのか……

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