琥珀色の戯言

【読書感想】と【映画感想】のブログです。

「面白い」って、難しい。

筆者のサイトは、「プロジェクトF」http://www5d.biglobe.ne.jp/~fujipon/です。


「オレたちひょうきん族」のDVDが発売されるというニュースを見た。
観たいなあ、と思いつつも、
僕が今「ひょうきん族」の当時の映像を観て、最初に浮かぶ感情は
「面白い」というより「懐かしい!」だという予感がする。
個人の感性、および時代性を超えた「面白さ」というのを人々に与えるのは、
絶対不可能なのではないか、という気持ちになることが多い。
実際、僕はチャップリンやキートン、あるいはコント55号なんてのを子供時代に観て、
 面白いとは思えなかったし、今観ても「名作だから」と自分に言いきかせながらでないと、
最後まで観られないような気がする。

 テキストコンテストという企画に僕は参加しているのだが、
その感想を読んでいて毎回思うことは、いかに人それぞれの面白いと思うツボが違うか、ということだ。
それでも、自分の能力でできる範囲の人々に「面白い」と言ってもらいたい。
でも、どう考えても僕には描けない種類の面白さというのが、この世には存在している。
しかし、こういうのは、もはや才能じゃなくて、巡り合わせと少しの修練なのかもしれない。
 たとえば、ピアノがない時代に生まれた素晴らしいピアニストとしての才能を持った人が、
世間の役に立たずに埋もれていくのと同じように。

「面白いことを書こう」と思った時点で、すでに敗北が決定していて、
「その人が普通にやったことが周りに面白く受け取られてしまう」
人だけが勝者となりうるのかもしれない。

すべては巡り合わせである、というのは、あまりに運命論的ではあるのだろうけれど。

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