琥珀色の戯言

【読書感想】と【映画感想】のブログです。

「博士の愛した数式」

http://d.hatena.ne.jp/hibigen/20040720#p3

 僕がこの本に感じた「引っかかり」は、おそらく僕が広島ファン阪神は好きじゃないから(もちろん、江夏さんにはお世話になりましたから江夏さん自体には悪意はないのですけど)だと思っていたのですが、本当は、「あまりに文句のつけようがない美しい話」であるというところに、だったのかもしれません。なんというか「せかちゅう的」とでも言いましょうか。
 本来はもっと手の込んだ作品を書ける人が、わざと「ど真ん中」を投げているという点でも、片山恭一さんに似ているのかも。
 しかしながら、確かにシンプルで良い作品だし、「日頃難しい本を読みすぎている人」の「お茶漬け」としてとか、あまり本を読まない人にとっての「入門編」としてはオススメしていいと思われます。両極端だなそれじゃ。

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