琥珀色の戯言

【読書感想】と【映画感想】のブログです。

文化庁メディア芸術祭・受賞作品


http://plaza.bunka.go.jp/festival/sakuhin/index.html


 「ハウル」が受賞を逃した!なんていうのが朝日新聞の見出しになっていましたが、まあ、こういう賞をもらわなくても世間的に注目される映画なんだから、別にいいんじゃないかなあ、と思いました。けっして、技術的には「実験作」ではないし。

 そういえば、2年前のアカデミー賞で、「ロード・オブ・ザ・リング」の第一章を抑えて「ビューティフル・マインド」が作品賞を受賞したときに、僕は内心「こんな地味な作品より、『ロード…』のほうがふさわしいんじゃないの?」と思ったものですが、実際に観てみると、「ビューティフル・マインド」は、確かに良い映画でした。LOTRより素晴らしいかどうかはともかく、アカデミー賞を取らなかったら、僕はこの映画を観なかったと思うので、そういう「良質の作品を紹介するための賞」という一面もあるのだなあ、と感じました。LOTRは、どちらにしても観に行く人は多かったでしょうし。
 まあ、それはそれで、「人気作品だからといって、正当に評価していない」と言えなくもないんですけど。
 「タイタニック」や「王の帰還」みたいに、興行収入も素晴らしく、賞も総なめという回もあれば、「ドライビング・ミス・デイジー」みたいに、「地味だ…」と思わず嘆息してしまう回もあるから、難しい。


 ところで、この賞というのは、何を評価しているのかよくわからないですよね。「エンターテインメント部門」なんて、「まわる!メイドインワリオ」はゲームそのものなのに、「鬼武者3」は、オープニング映像だけが対象みたいだし。


 そうそう、マンガ部門で、「夕凧の街 桜の国」(こうの史代)が受賞していて、これは本当によかった。
http://www.enpitu.ne.jp/usr8/bin/day?id=86947&pg=20041110
↑の日記で僕はこの本のことを知ったのですが、やっぱり、日本人として忘れてはならないことだと思いますし。

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