琥珀色の戯言

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英仏百年戦争

英仏百年戦争 (集英社新書)

英仏百年戦争 (集英社新書)

「王妃の離婚」で直木賞を獲られた佐藤賢一さんの「百年戦争」史。
僕はこの時代の知識がなくて、「イギリスとフランスが100年間も戦争をしていた」とずっと思っていたのですけど、実際は、ともに「フランス人」であったフランス王と名目上はその臣下であったイングランド王が、長年「フランス王位」をめぐって争っているうちに、「フランス」「イングランド」という「国家意識」が生まれてきた、ということのようです。そういえば、日本という国も、幕末までは「藩」というのが人々の基本的な帰属範囲で、幕末〜明治維新での外界との接触によって、「日本人」という意識が鮮明になったのだ、と聞いたことがあります。
ということは、今しきりに「日本人」が語られているのは、「戦時意識」が高まっている、ということなのだろうか……

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