琥珀色の戯言

【読書感想】と【映画感想】のブログです。

「映画」は誰のものなのか?

http://d.hatena.ne.jp/akichu/20050825#p3

角田光代さん原作の「空中庭園」が無期上映延期に。
監督が覚せい剤で捕まったから、というのが理由のようです。
しかし、駒大苫小牧が「野球部長の不祥事」で、優勝取り消し云々という状況になっていることに対して、「それは個人の責任だ」という論調が多いのに比べると、こういう場合の「上映中止」や「発売延期」には、「監督が捕まっただけなんだから、監督の名前だけ消して上映すればいいのに」なんていう声はなかなか上がらないようです。ひとつの映画ができるのには、もちろん監督だけの力ではなく、たくさんの役者やスタッフの力が必要だったはずなのに。まあ、つきつめて言えば、本だって装丁をやった人や編集者、印刷会社の人がいないとできないのだから(だからといって、印刷会社の社員が不祥事を起こしたからといって、出版停止にはまずならないと思いますが)、それを言い出してはきりがない、ということなんでしょうね。とりあえず、監督というのは、やっぱり映画の「看板」のひとつだということのようです。
でも、この映画「空中庭園」にかかわった人たちは、本当に悲しいだろうなあ。

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