琥珀色の戯言

【読書感想】と【映画感想】のブログです。

第66回菊花賞(G1)予想

       10月23日(日) 京都  11R
 サラ系3歳/牡・牝○指/オープン/馬齢/3000/芝(右回り)外回り

枠 馬番    馬名     性齢 重量    騎手    
[1] 1  コンラッド     牡3  57.0  小牧  太  
[1] 2  ヤマトスプリンター 牡3  57.0  池添 謙一 
[2] 3  ミツワスカイハイ  牡3  57.0  渡辺 薫彦  
[2] 4  ローゼンクロイツ  牡3  57.0  安藤 勝己  
[3] 5  アドマイヤフジ   牡3  57.0  福永 祐一  
[3] 6  アドマイヤジャパン 牡3  57.0  横山 典弘  
[4] 7  ディープインパクト 牡3  57.0  武   豊  
[4] 8  シャドウゲイト   牡3  57.0  佐藤 哲三  
[5] 9  エイシンサリヴァン 牡3  57.0  吉田  豊  
[5] 10  レットバトラー   牡3  57.0  幸  英明  
[6] 11  シックスセンス   牡3  57.0  四位 洋文  
[6] 12  ピサノパテック   牡3  57.0  岩田 康誠  
[7] 13  ディーエスハリアー 牡3  57.0  石橋  脩  
[7] 14  フサイチアウステル 牡3  57.0  藤田 伸二  
[8] 15  マルブツライト   牡3  57.0  松岡 正海  
[8] 16  マルカジーク    牡3  57.0  角田 晃一  

競馬ファンにとっては、ついにこの日がやってきた、という感じです。
僕は今本当に、なんとか都合をつけて京都競馬場に行くべきだったなあ、と後悔しているのです。僕が生きている間に「三冠馬」を生で観られる機会が、次にあるとは限らない。
いや、まだ30代半ばくらいなら、あと1頭や2頭は…とも思うのだけれど、カープの最後の優勝をテレビで観たときも、「今度は球場で…」とか考えていたものなあ、あれからもう十数年。まあ、三冠そのものは、純然たる「長距離血統」がなくなりつつある近代競馬では、けっして「昔より難しい」ものではないような気もしますけど。(ただし、個々の馬の能力はかなり伯仲してきているので、難しいことには変わりないけどね)
それで、このレースなんですが、馬券はディープインパクト単勝100円だけ買って、時固唾をのんで淀の3000メートルを見守る、というのが正しい競馬者のありかたなのかもしれません。ディープの凄さを観ても、馬券が外れては感動も1ランクダウンだしさ。
まあ、とりあえず僕は買います。

ディープインパクト
この馬の凄さは、バランスのよさと4コーナーで上がってくるときの脚。まさに「他馬が止まって見える」のです。最適距離は、2000〜2400mくらいだと思うのですが、他の馬よりも「長距離での適性」は高そうなので、かえって有利。距離が長いと、スタートでの出遅れも取り戻しやすいだろうし、しかし、あの皐月賞は、マルゼンスキーの「一度止まりかけてから再スパートして7馬身差の圧勝」と並ぶくらいのインパクトでしたが。
怖いのは、アクシデントのみ。単勝200円、せめて150円くらいついてくれれば…と思いつつ、まあ、そうもいかないわけで。
それにしても、同じ「三冠馬候補」でも、やっぱりネオユニヴァースとは事前の雰囲気が全然違うんですよね。あのときは、鞍上が外国人のデムーロということもあったのだろうけど、なんか盛り上がりに欠けていたのですが、今回は武豊が鞍上で、周りも白旗ムード。他の騎手も「この状況で、ディープの邪魔とかしたら命が危ない」という感じですから、やりにくいはず。長距離適性がありそうだったインティライミ(+こういうときに燃えそうな佐藤哲三)の離脱という運もあり(いや、それでもディープが強いとは思うけどね)、天の時、地の利、人の和すべてが揃いました。まあ、あえて不安なところをあげれば、スタートと、「うまくいきすぎて不安」なことくらいか。

シックスセンス
皐月賞2着、ダービー3着、神戸新聞杯2着。
ダービーの2着はインティライミですから、実質、「ディープ以外には負けていない」のですよね。前走は仕上がりすぎだったという声もありますが、それでも、ディープを負かしにいっての2着は、ものすごく価値があると思います。鞍上が四位騎手に戻るのも心強い。四位騎手で印象に残っている話があって、それは、日刊スポーツの「栗東証言」で、関係者の話として、「四位さんは、勝てないとわかったら、『2着狙いの競馬』ができる人だから」というものです。調教師は「2着狙いの競馬はしない」と宣言していますが、僕としては、四位騎手の「割り切り騎乗」に期待しています。

アドマイヤフジ
数少ない長距離血統(お母さんがアドマイヤラピス)であり、神戸新聞杯の2、3着を負かせる可能性があるとすれば、この馬かと。ただ、福永騎手は京都の長距離があまり得意ではないらしく、しかも、お父さんのアドマイヤベガは、菊花賞では惨敗していて、やってみないとわからない馬、逆に、(2着の)可能性はあるのかな、という感じでしょうか。

ピサノパテック
前に行く馬なら、フサイチアウステルよりもこちらかと。鞍上は、あのデルタブルースの岩田康だし、「見せ場はつくってくれる」ような気がします。ただし、今までのレースからすれば、ディープインパクトにとっていちばん怖いのは「前残りの競馬になって、差して届かず、脚を余す」という結末でしょうから、おそらく武豊は、早目に前の馬を捕まえに行って、直線は早目に後続を突き放すような競馬をすると思います(ちょうど、ナリタブライアン菊花賞のときみたいに)。だから、前残りは厳しいと思います。

×ローゼンクロイツ
神戸新聞杯の最後の脚を評価する向きもあるようですが、ああいう「勝負がついてからの豪脚」は、かなり割り引いて考えるべきでしょう。シックスセンスを交わす勢いだったと言われても、シックスセンスはディープを負かしに行っていたわけだし。アンカツが色気を持って乗れば乗るほど、2着は厳しいかも。そもそも、血統的には中距離馬だし、ダービーの負けっぷりからすると、距離が伸びることがプラスになる馬とは思えないし。ただ、他の馬との比較では、一応2着候補グループではあるとは思いますが、人気ほどの妙味はなさそう。

アドマイヤジャパン
もう終わった馬、なのかもしれません。そもそもダービーの負けっぷりと、神戸新聞杯でのふがいなさ(本番はともかく、神戸新聞杯では間違いなくディープに最も近いと思っていたのに)。お母さんのビワハイジも3歳の春までだったし、早熟血統なのかなあ。

というわけで、馬券は、馬連7-11,5-7と7-12まで。
でも今日は本当に「歴史的な日」になりそうで、ドキドキしています。

アクセスカウンター