琥珀色の戯言

【読書感想】と【映画感想】のブログです。

救急診療

http://d.hatena.ne.jp/zaw/20060101#p2

本当に、こうやって声を上げてくれる病院があるというのは、とてもすばらしいことだと思います。しかしながら、先日病院経営コンサルタントの方と話をする機会があったのですが、彼らは「救急は、とにかく断らないでなんでも受けてほしい」と言うのですよね。たぶん「経営」のことだけ考えれば、それが正しいのだと思うけれども。そして現状というのは、「病院経営を改善するために、とにかく30時間以上くらい黙って働け、お前らは医者なのだから」というのが彼らの「経営改革」のようなのです。それで医療ミスでも起こしたとしても、病院とか経営コンサルタントが、代わりに責任を取ってくれるわけでもないのに。僕は正直、当直しなくていいんなら、給料減ってもいいくらいなんですけど。結局、当直なんてしなくていい経営サイドや病院の上の人たちがそういうことを決めていって、下の人間たちばかりがキツイ思いをするというのは、ちょっとあんまりです。「そんなにキツイなら、人を増やせばいい」っていうけどさ、そんなキツイところに来たがる人も、なかなかいないんだよなあ。
ただ、休日に受診される患者さんの多くは、それが僕たちからみたら「わざわざ救急外来に来なくても…)というようなものであっても、本人にとっては「困っていてどうしようもなくて」受診されているのも事実で、考えてみれば、好きで病院にわざわざ来る人なんて、ほとんどいないのでしょうから、劇的な改善を望むのは、なかなか難しいことなのかもしれません。

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