琥珀色の戯言

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「ブスの瞳に恋してる」の感想

http://d.hatena.ne.jp/kuri2/20060411#p1

このid:kuri2さんの感想を読んでいて、僕は昔からの疑問にひとつ答えを出せたような気がします。
それは、「なんで少女マンガの主人公は、みんな美人(あるいは可愛い)なのか?」ということについて。
いや、可愛いことに関しては、ともかく、その主人公たちは、客観的にみたらかわいいにもかかわらず、マンガの中では、「平凡な女の子」として描かれていて、本人も「かわいくない私」に悩んでいたりするんですよね。容姿に不自由な僕としては、「くそ、お前のどこが不細工なんだ!」と、読んでいてけっこう腹が立っていたわけですよ。まあ、若者の自意識なんていうのはそういうものだ、と言われたら、確かにその通りなんですけどね。
そもそも、女の子というのは、ああいう「かわいいくせに、自分のかわいさを自覚せずにコンプレックスをふりまいている主人公」に感情移入できるものなのだろうか?と。

しかし、あらためて考えてみると、そういう「リアルに顔の造形が歪んでいる女の子と容姿不自由な男の子の恋愛話」なんていうのを実際に見せられると、やっぱりそれはちょっとキツイのですよね。そこには、自分も恋人といちゃいちゃしているときって、そんなふうに見えているのかな、なんていう恐怖もあるし。

とりあえず、美男美女同士の恋愛という風景は、感じ悪かったり、溜息が出たりはしますけど、自己嫌悪に陥ったりはしないものなあ。

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