琥珀色の戯言

【読書感想】と【映画感想】のブログです。

「週刊ファミ通」の6月16日号の「ファミ通20周年の歴史」より。

高橋名人こと高橋利幸さんの「(’80年代後半の)ファミ通について思うこと」。

 当時のゲーム雑誌って、とても危険な存在でした(笑)。だって発売日当日に、そのゲームの根幹を揺るがすような裏技が載ってるんですよ。無敵技なんて出されたときには、もうたまらない(笑)、メーカー側としては、順序だってそのゲームのおもしろさを伝えていきたかったんですが……。でも危険な存在であると同時に、貴重なパートナーでもありました。規則さえ破らなければ、業界にとってすごく重要な存在だったんです。もちろんいまでもそうですよ。当時はインターネットなんてほとんどないですから、ゲーム雑誌がほとんど唯一の情報源だったんですよね。

 それなら、「無敵コマンド」を仕込んでいたのは誰なんだ!とか思ったりもしたのですが。
 でも確かに、インターネットの普及によって、ゲームはより複雑になり、難易度は高めに設定されるようになってきたのではないかという気がします。そして、プレイヤーの「忍耐力」どんどん低下していって、わからなくなると、すぐインターネットの攻略サイトに答えを求めに行くようになってしまったんですよね。僕も昔は「惑星メフィウス」の牢屋の中で3日間いろんなコマンドを探し続けたり、『ドラゴンクエスト』では、「たいようのいし」の場所がわからなくて1日悩んだ挙句に友達に聞いたりしていたのですが(ちなみに「ラゴス」はけっこうすぐに見つけました。密かにちょっとだけ自慢です)、今では1時間迷うと、つい攻略サイトを見にいってしまうのです。やっぱり、いくら「安易に攻略に頼ってはダメだ…」と自分に言い聞かせてみても、便利なものが目の前にあると、なかなか、ねえ…
 しかし、最近のゲームで遊んでいると、ゲームバランスをとる人も、「どうせ攻略サイト見るだろ」とか「いろいろと横道をつくっておかないと、攻略本売れないしな」と考えているのではないかと思うことが多いんですよね。そりゃあね、確かに「攻略サイトを見ればいい」のですけど、あまりに「普通にやったら解けそうに無い謎」ばかりが並んでいると、やる気の減退ははなはだしいのです。本来は、「攻略サイト前提」みたいなのは、ちょっと違うと思うのですが……

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