琥珀色の戯言

【読書感想】と【映画感想】のブログです。

伊坂幸太郎さんの世代

僕と伊坂さんというのは、ほとんど同じ年齢なのですけど、伊坂さんが「魔王」で語っておられた「日本の民主主義に対する漠然とした不安とそのことに対する警鐘」というのは、まさに、僕も書いたあと考えすぎなのではないかと自分でも思った、
http://d.hatena.ne.jp/fujipon/20060616#p1
↑と同じベクトルの上にあるのではないかという気がします。言ってみれば、そういう「不安感」というのは、'60年代後半〜'70年代前半の「平和教育」を受けてきた日本人の多くが、今の時代に感じている共通した概念なのではないかと。
ただ、「終末のフール」の伊坂さんを見ていると、なんだか三島由紀夫に向かっていくのではないかという怖さを感じてしまうのも事実なんですよね。直木賞とか取って、「大家」になってしまったらどうなるのか、正直ちょっと心配です。

「魔王」の感想:http://d.hatena.ne.jp/fujipon/20060406#p3

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