琥珀色の戯言

【読書感想】と【映画感想】のブログです。

藤澤調教師の言葉

http://www.nikkansports.com/race/p-rc-tp0-20060802-69483.html

開業からは我慢の日が続いた。思うように成績が上がらず悩むこともあった。「スタッフの仕事の質では負けていない」。以前、地方交流戦で状態には絶対の自信があった管理馬が、仕上がり途上に見えた藤沢和厩舎のサンデーサイレンス産駒に惜敗した。悔しかった小島茂師は、藤沢和師にその思いをぶつけたという。「それが血統だ。いい仕事をしていれば、いつかいい馬が入ったときに必ず生かされる」。当時、日本を代表するトレーナーから受けたアドバイスを今、実感している。

 日本を代表する調教師が、「いい仕事をしているはずなのに、結果が出ない」と落ち込んでいた後輩調教師に贈ったアドバイス。
「どうせそんなに走りそうもない馬だから」「もっと走りそうな馬を扱うときは、ちゃんとやるから」というような姿勢では、本当にチャンスが巡ってきたときに、それを生かすことはできない、ということなのでしょう。確かに、本人がやる気になったからといって、今までやったこともないような「最高の調教」が、いきなりできるわけがないのです。
「こんなつまらない仕事を一生懸命やってもねえ…」「チャンスが来たら頑張るのに」って愚痴るより、いつ機会が巡ってきても大丈夫なように、「つまらない日常の仕事」の質を上げていくことが大事なのです。

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