琥珀色の戯言

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孤独か、それに等しいもの ☆☆

孤独か、それに等しいもの (角川文庫)

孤独か、それに等しいもの (角川文庫)

 うーん、僕には正直この作品集は辛かった……
 もともと大崎さんの書かれる「恋愛小説」に出てくる女性の「怨念」みたいなのが苦手ではあったのだけれど、この作品集は、設定や舞台背景に魅力がない分だけ、『九月の四分の一』よりもさらに「こんなやついねーだろ感」が強くて、全然感情移入できませんでした。
 そもそも僕は、「トラウマ万能主義」みたいな作家って嫌いなんですよ。
 ただ、『だらだらとこの坂道を下っていこう』という短い作品は、僕には共感できる内容で好きでした。
 あと、『孤独か、それに等しいもの』というタイトルだけは素晴らしいと思います(この作品の内容は☆だけど……)

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