琥珀色の戯言

【読書感想】と【映画感想】のブログです。

インターネット不要論

 今ふと考えたのだけれども、本当にインターネットというのは「必要」なのだろうか?いや、「楽しい」のは認めるし、無くなったら僕は辛い、悲しい。でも、だからといって死ぬわけじゃない。
 遠くの国の情報や誰だか知らない人が昨日食べたものを知ることは愉しい。古代ローマの皇帝にだってできなかった「偉業」だ。でも、だからといって、インターネットは僕たちを幸せにしたのかね?僕たちはネットのおかげで知ってもどうしようもないような世界の反対側の国の悲劇を知り、携帯電話で、落ちていく飛行機に乗っていた恋人の断末魔の言葉を聞く。でも、それって、僕たちを幸せにしているのかね?ブログで声を上げてみても、行き着くところは「わかりあえなさ」ではないのか?
 インターネットや携帯電話を使って自分の子供が買春をしていたり、配偶者が不倫していたりするリスクが上がるとしても、プロ野球の途中経過や最新芸能ニュースを知るためにしか使わないような「道具」が必要かね?本当にネットや携帯電話って、「デメリット」より「メリット」のほうが大きいツールなの?

 たぶん、こういうのって「車」に対して昔の人たちは感じていたことと同じなんだろうなあ、と思う。
 結局、「ついていかなければ、とりのこされるしかない」のだ。
「インターネットは人々の生活を豊かにしたのか?」と問われて、「もちろん!」と自信を持って答えられる人がどのくらいいるだろうか?買わなくてもいいものを買い、知らなくてもいいことを知り、それでも、「もっと買わなくては!」「もっと知らなくては!」と餓鬼道に堕ちていっているだけではないのか?

 ただ、ひとつだけ言えることは、インターネットというのは、こういうことを書くことによって、僕を気持ちよくさせてくれるツールである、ということだ。もちろん、やっていて吐きそうになることもあるのだが。

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