琥珀色の戯言

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自殺予告手紙:「生きていくのがつらい」……手紙全文

http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20061107k0000e040057000c.html

これを読んでの僕の率直な気持ちを書く。
「いじめている人々」に対して復讐するための手段は「自殺」しかないと考えている子供がかなり多いということに、僕は愕然としているのだ。結局「死んでアピールするまで誰も助けてくれない、真剣に問題視してくれない」ということなのだろう。正直、この手紙はあまりに「劇場的」すぎるような印象もあるのだが、このくらいやらないと、誰も相手にしてくれなかったりするのかもしれないなあ。実際には、こんなふうにアピールする気力すら失って明日学校に行くかそれとも今日死ぬか悩んでいる子供もたくさんいるのだろうし。
しかし、「父親たちの星条旗」を観て考えたのだけれど、大人たちだって、あれだけ「悪い」とみんなが認識しているはずの「戦争」をこの世のなかから消すことはできていないのだから、そう簡単に「いじめ」が無くなるわけがないのだ。「いじめ」を完全に無くせる方法があるとすれば、(1)授業を在宅・個別指導にする。(2)いじめた生徒は片っ端から捕まえて死刑。くらいのような気がする。
「いじめ」というのは少なくとも僕が子供だった30年くらい前からずっと続いている社会問題なのだが、そういえば僕が子供の頃も「昔の学校には、ちゃんとガキ大将がいて……」なんて遠い目をしている大人たちを「お前らバカか!」と軽蔑していたものだった。いじめに「秩序」があったことが自慢になるのかよ。たぶん、今の子供たちも「いじめが悪い」なんてことは百も承知で、「やめられない」のだ。一部の積極的な「いじめる人間」と、多くの「自分がいじめられては困るので、消極的にいじめを黙認する人間」。「見ているだけのヤツがいちばん悪い」とか言うけどさ、そりゃ、黙認している側には「次は自分かも……」という恐怖感が常にあるわけで。ずっと「コイツの次は僕がいじめられるかもしれない…」というポジションで綱渡りを続けていた僕には、それがよくわかる。「電車男」がヒーローになれたのは、「電車の中で酔っ払いに絡まれている若い女性を助ける人すらほとんどいない」という現実の裏返しじゃないのか。そもそも、エルメスじゃなくても助けたのか本当に?(もっとも、エルメスじゃなかったら絡まれなかった可能性も高いけど)

この文章を読んで思ったのは、「子供のフリをして生きていくのが難しい子供っているのだな」ということだった。そういえば、僕もそんな子供だったような記憶があるから。
でも、そんな僕は今、「大人のフリをして生きていくのが難しい大人」になってしまっている。
なんというか、「生き残るためにうまく適応することができない人間」っていうのは、いつの時代にもいるのかもしれない。

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