琥珀色の戯言

【読書感想】と【映画感想】のブログです。

インターネットの一番の問題点

↑の『孤独と不安のレッスン』という本のなかに、こんな記述がありました。

「インターネットの一番の問題点は何だか、鴻上さんは知っていますか?」と、僕の芝居に来たお客さんが見終わった後、アンケートに書いてくれたことがありました。
「熱中して学校に行かなくなるとか、仕事がおろそかになるとか、夫婦関係が崩壊するとかじゃないんです。そんなことは、二次的なことです。一番の問題点は、『簡単になぐさめられること』なんです」

僕も何度も「簡単になぐさめられてもらった経験」がありますので、この「問題点」、とてもよくわかるような気がします。「簡単」であるがゆえに、それに依存してしまい、「現実に立ち向かう困難」を放棄してしまいがちになるのです。逆に、インターネットって、なぐさめる側もけっこう簡単になぐさめてしまう面がありますしね。その一方で「簡単に傷つけられてしまうこと」も少なくないのですけど。

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