琥珀色の戯言

【読書感想】【映画感想】のブログです。2016年8月より、『はてなブログ』に移行しました。

北斗の拳 ラオウ伝〜殉愛の章 ☆☆☆

 パチスロ機の大ヒットをきっかけに再ブレイクしている『北斗の拳』、僕がよく行くレンタルショップでも、1週間レンタル可能になったばかりということもあり、ずっと貸し出し中だったのです。今回ようやく借りられたので観てみたのですが、うーん、正直微妙な作品だ……なんといっても、声優の変更が非常に大きくて、この作品ではケンシロウ阿部寛ラオウ宇梶剛士、そして新キャラ、レイナを柴咲コウが演じているのですが、テレビアニメ版に慣れている僕にとっては、「なんか何言っているのか聞き取りづらい……」という感じでした。そもそも、神谷明さんのモノマネをさせるのであれば、わざわざ阿部寛さんを起用する必要なかったのでは?そして柴咲さんは、どう考えても向いてないのにナレーションにまで起用されていて、柴咲さん本人にとっても観客にとっても悲劇的な結末になっています。
 そして、シナリオのほうもオリジナルっぽい雰囲気で宣伝されていたものの、原作の聖帝サウザー編を焼き直したもので新鮮味に乏しく、おまけにその「新鮮味」のために投入されたレイナという新キャラが全然『北斗の拳』の世界観にマッチしてないんですよこれが。原作でも盛り上がっていたところの「いいとこ取り」ではあるのですが、原作やテレビ版では語られていた「サウザーの師へのこだわり」が全削除されていて、この話だけ観ると「なんでケンシロウサウザーなんかに情けをかけてやったんだ?」と疑問が残ってしまいます。まあ、この作品自体が「観客は『北斗の拳』を一通り知っている」ことを前提に作られてはいるのでしょうけど。
 でもねえ、やっぱり観ているとそれなりに楽しめるし、感情移入しちゃうんですよねこの世界観に。映画化することによって原作の魅力を減衰させているのだけれども、原作がすごく面白かったので、結果的にはなんとか観られる作品になっている、という感じでしょうか。
 ただし、この作品のどこが『ラオウ伝』なのかは、正直よくわかりませんでした。もっとラオウに焦点を当てたオリジナルの話かと思っていたのに。

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