琥珀色の戯言

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「ゲームの達人」作家のシドニー・シェルダン氏死去

http://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20070131i105.htm?from=main1

 おそらく、今の30〜40代の日本人にいちばんよく読まれたアメリカ人の作家(「海外作家」と言い換えてもいいかもしれません)は、このシドニィ・シェルダンさんではないでしょうか。享年89歳。日本で大ブームになったのはそんなに大昔という印象はありませんから、もうそんな齢になられていたのか、という感じです。
 「超訳シリーズ」の第一弾として日本では1986年(アメリカでは1973年)に刊行された「ゲームの達人」は上下計750万部の大ヒットとなったのですが、当時は、この「超訳」というのはあまりにも原文を逸脱している(場面の順番を入れ替えたり、大幅に原文を省略したりしている)という批判もけっこうあったんですよね。僕は正直あまり好きになれなくて『ゲームの達人』くらいしか読んだことがなかったのですが、日本人にとっての「海外エンターテインメント文学」のひとつのイメージを作った人だと言えるのかもしれません。
 あと、シドニィ・シェルダンさんといえば、新聞にいつも大きく広告が載っていた『イングリッシュ・アドベンチャー』を思い出します。初級者コースは、『家出のドリッピー』!聴いているだけで英語が堪能に!なんていう殺し文句に載せられて、何度やってみようかと思ったことか。お金があったら実際にやっていたと思います。ちなみに、今回いろいろ調べてみたら、「超訳シリーズ」の出版社が『イングリッシュ・アドベンチャー』をやってたんですね(あの会社にとっての優先順位としては、むしろ逆?)、今まで知りませんでした。

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