琥珀色の戯言

【読書感想】と【映画感想】のブログです。

サラ金嬢のないしょ話 ☆☆☆

サラ金嬢のないしょ話 (講談社文庫)

サラ金嬢のないしょ話 (講談社文庫)

 僕はいろんな職業の「内幕モノ」が大好きなので、この本も書店で手に取ってしまったのですが、どこかで聞いたことがあるような話が多いですし、本物の「サラ金嬢」(って、自分で言うのもおかしいですよね。出会い系掲示板で「人妻です」って言う主婦がいないというのと同じで)というよりは、どこかのライターさん(たぶん男性)が取材して書いたものじゃないかという気がします。
 これを読んでいて思ったのは、僕の予想以上に女性が多い業界であるということと、働いている人たちにも、いろんな悩みがあるのだな、ということでした。

 そういえば、同業者で、この職種を選んで後悔することとして、
「地元に友達が作れなくなった」
 といった人がいました。
「地元で気軽に飲めなくなった」
 という人もいました。
 どこにお客がいるのかわからないから、だそうです。
 お客と親しくなりすぎて、自分の個人情報が漏れるのが怖いのです。
 悲しいかな、もっともなことだと思います。

 僕は今のところ消費者金融には縁が無いのですけど、やっぱり、関わらないに越したことはない世界ではあるな、とこれを読んで思いました。本当にこの本を読むべき人は「消費者金融を利用している、あるいはしようと思っている人」なのでしょう。ただ、実際にそういう立場の人は、この本を手に取るような余裕はないんでしょうけどねえ。

 しかし、「消費者金融」というのは、「お金が無い人が即座に犯罪に走らないためのセーフネット」なのか、それとも「借りなくてもいいはずの金を借りさせてしまう悪の根源」なのか、僕にもよくわからないんですよね。

借金は身を滅ぼす

借金は身を滅ぼす

 「借金なんて自分には縁がないもの」と考えている皆様は、ぜひ一度↑の本を読んでみてください。ちょっとしたきっかけで、「借金地獄」に陥ってしまう危険性というのは、誰にでもあるのではないかという気がしてきます。
 少し前までは、この本の元になったメールマガジンは全文無料で公開されていたので、簡単に読めなくなってしまったのは残念なのですけど。

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