私が「中村うさぎ」になったのは、平成3年のことである。それまで、私は「イボンヌ木村」であった。PC-9801やPC-8801のゲームを主に取り扱っていた角川書店の『コンプティーク』というPCゲーム雑誌にて、そのペンネームで記事を書いていたのだ。
これ、↑の本に掲載されている中村うさぎさん自身のコメントなのですが、あの「イボンヌ木村」が、中村さんだったなんて、知りませんでした。イボンヌ時代には、「コンプティーク史上初の女性エロげーライター」として、「袋とじ」などを担当されていたそうです。
馳星周さんになった『ポプコム』のレーニンさんといい、マイコン雑誌の編集者(とくにエロゲーライター)は、人気作家への意外な近道だったのかもしれません。