琥珀色の戯言

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ブログ運営は「やめさせるべき」?


『だから、あなたは、始めないで』(CONCORDE('07/4/7))
↑のようなトラックバックをいただいて、確かにそうだなあ、と思いました。「やめろ」って断言してしまったほうが良いのかもしれません。僕はブログやサイト運営を「やるな」とは言ってないですけど「そんなに簡単に『見返り』があるようなものじゃないですよ」とは、さんざん書いているつもりですが……

でも、こうして30余年生きてきて実感しているのは、「人間って、『危ないから、無駄だからやめろ』と誰かに言われたからって、そう簡単にやめられるようなものじゃない」のですよね。傍からみたら振り回されているだけの異性とか、どうみても成功しそうもない起業とかに囚われている友人に「そんなのやめとけ」と言ってみたところで、大部分の人は、「失敗してみないとわからない」のです。もっと酷い場合は「同じ失敗を何度も繰り返す」。正直、一度失敗して次に生かせるくらいであれば立派なものだ、とすら思うのです。だいたい、なんらかの強権を発動してそういう「冒険」を中止させたとしたら、その人は僕に感謝するのではなくて、「お前のせいで、チャンスを逃した」と後悔し続けることが多いのですよ。だから、犯罪とかよっぽど他人の迷惑になるようなこと、当人が再起不能になるようなことでもないかぎり、「まあ、そんなに言うならやってみれば?」としか言いようがないのです。それで絶対にうまくいかないとも限らないしさ。

えっ、それとも「存分に悲劇や絶望を味わうがよいわ!」と?
まさかそんなことはないですよね。

まあ、そこまでは思いませんけど、ブログとかサイト運営っていうのは、人間が「ハマる」ものとしては、かなり「良性」の依存対象物なんですよね。営業時間が決まっておらず、24時間できるというのは最大の難点なのですが、それでも、普通にサイトとかブログをやってみて、世間の無反応にがっかりするくらいの「挫折」なら、アルコール依存症になったり、パチンコなどのギャンブル依存になったりするよりは、はるかにマシですし、リアルでの挫折への耐性をつけるには、ちょうどいいくらいのトレーニングかもしれません。あなたが有名人や芸能人なら別ですが。そして、少なくとも周囲の人にはあんまり迷惑がかからないし。通常はサイト運営くらいでは「存分な悲劇や絶望」は味わえないので、「とりあえずやってみれば」っていうことで良いんじゃないでしょうか。程度は人それぞれとしても、こうして書くことって、ある種の人間にとっては、誰も読んでくれなくても、けっこう「救い」になったりしますしね。僕もときどき「この書いている時間に英会話教室にでも通っておけばなあ」と思いますけど、それでも、10年も今の仕事を続けてこられたのって、こうして「自分を出せる場所」を確保できているから、のような気もするんですよね。そりゃあもう、「ネットをやる時間を建設的に使える人」はそうしたほうがいいとは思うけど、僕の場合は、最近は「その時間にパチンコに行くよりは多少は建設的だよね」と考えております。

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