琥珀色の戯言

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身を盾に学生救う ホロコースト生き残りの教授、犠牲に

http://www.asahi.com/international/update/0418/TKY200704170381.html

 六十数年前、ユダヤ人大量殺害を生き延びた老教授が、無分別な銃火の前に身を投げ、教え子たちを救った――バージニア工科大学での銃乱射事件で16日亡くなった犠牲者の一人、イスラエル人のリビウ・リブレスク教授(76)は、第2次大戦中のホロコーストの生き残りだった。

 AP通信によると、リブレスク教授は、教室の中に容疑者が入ろうとした時に、撃たれながらも手でドアを押さえ続け、学生たちを避難させた。同通信の電話インタビューに応じたテルアビブ在住の同教授の息子、ジョーさんによると、助かった複数の学生たちが、教授の妻マルレナさんあてに、その状況を電子メールで伝えてきたという。

ホロコースト生き残り」というような、ドラマチックな「付加価値」をつけての報道にはあまり好感が持てないのですが、リブレスク教授が身を挺して教え子たちを守ったということは紛れも無い事実です。僕はこれを読んで「いざというときの人間の勇気と優しさ」を思い知らされたような気がします。もちろん、こんなことは誰にでもできることじゃないし、誰かに強要できることでもないでしょう。でも、自分の命が危険にさらされているにもかかわらず、生徒たちを守ろうとした、こういう人がいたという事実は、できる限り語り継がれるべきだと僕は思っています。
 そして、ブログというものに「社会的な役割」があるとすれば、このような人の存在をなんらかの形で記憶に残していくことではないか、とも考えているのです。
 リブレスク教授、伊藤一長長崎市長、そして、無差別の暴力によって人生の幕を無理矢理下ろされてしまった人々の御冥福を謹んでお祈りいたします。



http://b.hatena.ne.jp/entry/http://www.asahi.com/international/update/0418/TKY200704170381.html
しかし、↑の「はてなブックマーク」のコメントを見てみると、こういう記事にも茶化すようなコメントとかをつける人がいるというのは、なんだか世も末だなあ、という気がしますね。ああいう「無差別の暴力」をテレビの画面の向こう側のことだとわりきれるのって、僕には信じられません。

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