琥珀色の戯言

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パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド ☆☆☆☆

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孤高の海賊ジャック・スパロウを主人公にしたアクション・アドベンチャーのシリーズ第3作。カリブ海からアジア、そして“世界の果て”へと舞台を広げ、ジョニー・デップ演じるジャック・スパロウオーランド・ブルーム演じる青年ウィル・ターナーらの活躍が描かれる。アジア人海賊役でチョウ・ユンファ、ジャックの父親役にキース・リチャーズがシリーズ初登場。前作を超える予測不可能なストーリー展開と空前絶後の壮大物語が完結する。

『Yahoo!映画』のユーザーレビューではかなり酷評されているようなのですが、僕はけっこう面白く観ることができました。ストーリーは破綻しまくっているし、登場してくるキャラクターは全く行動に一貫性がなく、エリザベスの最後の「選択」も、そこに至るまでの彼女の心の動きが理解できないので感動のしようがないのです。「カリプソ」って、『ファイナルファンタジー2』の「アルテマ」みたいなものだな、とか、世界の果てって、もうちょっと凄いところかと思ったのに意外としょぼいな、とか、とにかくツッコミどころ満載です。

 でも、僕はそういう「ツッコミどころ満載なところ」こそが、この映画の面白さなんだろうな、と思うのですよ。真面目に「ストーリーの矛盾」とか「キャラターの行動への違和感」を考え始めたらキリがないけれど、映画館の大画面で展開される「海洋アクション」の迫力には圧倒させられてしまいましたし、「ここまでのお金をかけて、技術を投じて、こんなバカバカしいストーリーのアクション映画を撮るなんて!」と感心もしたのです。やっぱり人間って、お金をかけた「超大作」だと、少しくらいはみんなを感動させてやろうというような欲が出そうなものじゃないですか。そういう意味では、この映画の「潔さ」が、僕はけっこう好きなのです。「エンドクレジットの後まで観るように」とさんざん煽っての、あのベタな「おまけ」は、かなり興ざめではあったんですけどね。いや待て、あれは、あのベタさに失笑すべきところなのだろうか?

 しかし、ジョニー・デップジャック・スパロウは、この映画の中では作を重ねるごとに影が薄くなってしまいましたね。あの歩き方は、ときどき真似したい衝動に駆られますけど。この「ワールド・エンド」では、けっこうやってることは「まとも」だし。しかし、代わりに他のキャラが立っていたかと言われるとそんな印象もなく、結果的には、主役は「海」と「船」だったということなのでしょうか。あの海賊の首領たちって、『スター・ウォーズ』のパロディのつもりなんだろうけど、正直出てきた意味がよくわかんなかったしなあ。

 まあ、この映画に関しては、「観覧車にはストーリーが必要だけど、ジェットコースターにストーリーは要らない」ってことで良いのではないでしょうか。いわゆる「感動の名画」じゃないかもしれないけれど、名画だけが人を幸せにするってわけじゃないですしね。

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