琥珀色の戯言

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『メタルギア』誕生秘話

「メタルギア」が20周年記念――お値打ちな限定コレクションボックスなど発売(IT media +D Games)
内容は↑を見ていただいたほうが早いと思うのですが、メタルギア発売20周年とのことで、こんな「左端に1を付け忘れているんじゃないだろうな?」と疑いたくなるような価格の限定コレクションボックスも発売されるようです。嬉しいことに、あのMSX2の「メタルギア」「メタルギア2」もPS2で遊べるみたい。久々にAmazonで即時注文してしまいました。

今週号の『ファミ通(07/7/20号)には小島秀夫監督のインタビューも掲載されています。

小島秀夫カプコンさんの『戦場の狼』が、当時アーケードで流行っていまして。そういうゲームをMSX2で作ろうと。そういう動きが何年も続いていて、何人もの先輩たちがチャレンジをしてはボツになっていたわけです。そんなものが僕のところに回ってきまして。

浜村通信:あーなるほどなるほど。

小島:正直言って、戦争もののゲームを作りたいとは思わなかったんですね。でも作らないといけない。そのときに考えたのが『大脱走』みたいな”逃げるゲーム”です。武器も何もない状態で、とにかく逃げる。見つかると捕まって、そのエリアにある収容所に入れられる。そこからどうやって逃げるかを考えて、最後に国境を越えたら勝ちというのを作りたかったんです。でも、それを先輩に言うと、「そんな逃げるゲームなんて誰が買うんや」と(笑)。

浜村:なるほど(笑)。

小島:しかも、新人で1本もゲームを完成させていなかったわけですから、誰も協力してくれなくて。そのときは、本当に辞めようと決意しました。それが1986年の年末だったのですが、「辞める!」と言ったら、ある先輩に食事に誘われまして。その席で、「本当は何をやりたい?」と聞かれたので「本当に『大脱走』みたいなものが作りたいです」と話をしたら、年明けに企画書を書いて家まで来いと言われたんです。そこで、簡単な企画書を用意して持っていったら、「こんなゲームは見たことない。僕があいだに入るからがんばりなさい」と。

浜村:へー!

小島:その先輩は、『グラディウス』を作られた偉大な方だったのですが、上司に交渉してくれて、最終的にゴーサインが出ました。

「戦争もののゲームは作りたくなかった」という小島監督が、「そんな逃げるゲームなんて誰が買うんや」と先輩に言われながら作ったのが、『メタルギア』だったのか……
グラディウス』を作った人は、陰でもKONAMIにすごく貢献してたみたいです。

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