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琥珀色の戯言

【読書感想】【映画感想】のブログです。2016年8月より、『はてなブログ』に移行しました。

佐々岡さんに、感謝。



↑佐々岡さんの引退登板の動画です。

子どもの頃から野球が好きで、カープが好きで、赤い帽子をかぶって野球をしてきました。
夢であったカープのユニフォームを着ることができ、そして今までこのユニフォームを着られて、本当に幸せなことです。
一球に泣いた日、ノックアウトされた日、優勝した日、ノーヒットノーランした日。ファンの声援は宝物でした。
18年間自分を支えてくれたみんなのおかげです。スタッフに感謝!一緒に戦ってくれた仲間に感謝!丈夫に産んでくれた母に感謝!ずっと支えてくれた家族に感謝!
なにより、自分を応援してくれたファンに感謝の気持ちで一杯です。ありがとうございました。
そしてベイスターズのみなさん、私のために最後までのこってくれてありがとう。
 
ファンのみなさんにお願いがあります。来年カープが優勝するためには、みなさんの声援が必要です。
これからも今日みたいにスタンドを真っ赤に染めてください。
今日はありがとうございました。

僕が佐々岡真司という名前をはじめて知ったのは、あの野茂投手が目玉だったドラフトの前日の指名予想選手特集のビデオでした。
野茂をスルーするというカープのいつものドラフト方針に不満たらたらだったのですが、そこで紹介されたカープの1位指名予想のピッチャーの打者の手元で「ぐいーん」と野球ゲームのような信じられない曲がり方をするスライダーに、僕は本当に驚いてしまいました。
そのビデオを観た「プロ野球ニュース」の解説者(名前は覚えてないけど)が、「いやー、カープは毎年本当にいいピッチャー獲りますねえ!」と感嘆していたのを今でもよく覚えています。当時はまだ「投手王国」だったんですよね、カープ……

佐々岡さんが17勝した年、カープにとってもっとも最近のリーグ優勝の年のこともよく覚えています。本当に当時の佐々岡は凄かった。まさに「大黒柱」でした。
それ以降は、良い年もあれば悪い年もあり、最近の数年間は「復活」した昨年を除いては精細を欠く場面が多く、大事な場面で一発を浴びるシーンが増えてしまってはいたのですが、多くのカープファンにとっては、「でも、佐々岡はまだ現役だし……」と、昔の栄光の名残を感じさせてくれる存在ではありました。佐々岡がいるうちに、もう一度優勝を、と思っていた選手や関係者、ファンもたくさんいたはずです。

それにしても、今日の引退試合、「最後の一人」のはずだったのに、村田のあのホームラン。
「空気読めよ……」と思いながらも、なんとなく、「まあ、あれだけずっと投げてた佐々岡さんだから、引退試合ももう一人くらい投げたかったのかもな」と、なんだかちょっと可笑しくなってしまいました。あの試合展開でもありましたしね。

ちなみに、あのホームランについては、Wikipedia村田修一選手の項に、

引退登板では三振するのが通例となっているが、同年10月6日の佐々岡真司の引退登板で、本塁打を放っている。村田は引退セレモニーで球場を一周した佐々岡を出迎えると真っ先に頭を下げ謝罪、試合後に「打って辛いホームランは今日が初めて」とこぼした。一方、打たれた側の佐々岡は村田の謝罪に対し「吹っ切れた。気持ちよかったよ」と笑顔で答え、肩を叩いて激励した。

という記載がありました。なんだかとても素晴らしいエピソードだったのでここで紹介しておきます。

僕も「さすがにそろそろ潮時だよな」という気持ちが大部分を占めつつ、「でも、佐々岡ならもうちょっとやれるかも」という気持ちも少しだけあったのですけど、正直、今日の村田のホームランを観て、僕もちょっと「吹っ切れた」ような気がしました。佐々岡さん自身も、たぶん、そうだったのではないかなあ。村田選手、これからも「佐々岡から最後にホームランを打ったこと」を誇りにして頑張ってください。カープ戦以外では応援します。

それと、引退セレモニーでの、

そしてベイスターズのみなさん、私のために最後までのこってくれてありがとう。

って言葉、なかなかこういうときには言えないことですよね。
ほんと、佐々岡さんは素晴らしい人だったんだなあ。
新井選手は「仏様みたいな人だった」って言っていたくらいです。

僕は今日の引退試合まで、佐々岡さんみたいに黙って「カープ一筋」でやってくれている選手にはあまりファンが感謝せず、黒田みたいに「出て行くかも……」ってファンの危機感を煽るような選手のほうが、スタンドのファンから大きな「残留コール」を受けるなんて、なんだかちょっと不公平だよな、と考えていたのですけど、やっぱり、ひとつのチームに愛着を持ってプレーしてきた選手の「引退試合」というのは感動的なものだとあらためて思いました。
いなくなってしまうのは淋しいし、ちょっと信じられないのだけれど、今はただ、「佐々岡さんに、感謝」の一言しか言葉になりません。
ありがとう、僕たちのカープの18番。