琥珀色の戯言

【読書感想】と【映画感想】のブログです。

「M−1グランプリ 2007」感想(10点満点で)


1.笑い飯 6点

トップバッターはキツイなあ。笑い飯自身も、ちょっとM−1の舞台では飽きられてきていることを自覚していて新機軸を打ち出そうとしているのだけれども、初見では面白さが伝わりにくいネタになってしまっているような……なんだか、G1で善戦続きで、「実力的にそろそろ順番なのでは」と言われ続けているうちに、勝つどころか「目に見えない疲れ」で惨敗してしまったポップロックみたいになってる……


2.POISON GIRL BAND 6点

持ち味は出してきたかな、という感じ。僕はけっこう好きです。
でも、このスタイルは「強力打線のなかのバント上手な二番打者」で、M−1の決勝では評価されにくいかも。
たくさんのお笑いのグループが出てくるイベントでは、アクセントとしてすごく重宝される人たちだと思うのだけど。


3.ザブングル 7点

「あれは話芸じゃなくて、顔芸だ」……たしかに。
勢いは感じますし、初見なので面白かったのですが、ちょっと殴る蹴るに頼りすぎてて最後はちょっと感じ悪くなってしまったかな。


4.千鳥 5点

ちょっと笑い飯っぽくない?
しかし、千鳥って良くも悪くも、M−1グランプリゲーリー・グッドリッジ的存在というか「このくらいが決勝に出られる基準点」という共通認識ができあがってしまっているような気がします。


5.トータルテンボス 7点 

和洋中の「中」がつまらなかったのが残念……と思ったら伏線だったんですね。
テンポもネタもこれまでの出場者のなかでは完成度が高かったのではないかと。
でも、この内容でこんなに高い評価になるっていうのは、全体のレベルが低いのでは……


6.キングコング 8点

うわー場慣れしてるなあ、やっぱり。この人たちは、自分たちがすでに人気者であることを良く知っているんだろうなあ、というのが伝わってきます。
なんかこう、すごく自信を感じるステージでした。


7.ハリセンボン 7点

たとえると……豚? ……ってひでえ!
お前にはこねえよーー!!
通には物足りないのかもしれないけれど、僕はハリセンボン好きです。
売れてるから出てきたんだろ、みたいな気持ちもあったのですけど、やっぱり実力あるよなあ。

笑い飯、ネタよりこの落ちるときのリアクションのほうが面白い……


8.ダイアン 5点

うーん、4分が長かった……ダレたなあ……
「新しい新居を用意しよう」っていう言い回しには、かなりしらけたし……


9.サンドウィッチマン 6点

けっこう面白かったです。でも、この「アンケートネタ」って、けっこうありがちなのでは?
マナカナかわいい。

ええっ? サンドウィッチマンこんなに高評価なの?
僕は決勝3組はキングコングトータルテンボスハリセンボンだったのですけど、サンドウィッチマンそんなに面白かった?


【最終決戦】
(予想)ネタ順からはキングコング有利か。サンドウィッチマンはもう1つ勝負ネタがあるのか微妙だし。


1.トータルテンボス 7点

最初のほうがさっきのネタとおんなじような感じだったのがちょっとマイナスだけど、面白かったです。
最後の盛り上がりがいまひとつ、のような気もするんですが。


2.キングコング 8点

「2本目も全力疾走です」まさにそんな感じ。
 ネタとしてはさっきのほうが面白かったと思うんだけど、あんなに殴り合ってるのに好感度高いのはさすがかと。


3.サンドウィッチマン 7点

うん、普通に面白い。でも華がない。本来、こういう人たちがここで評価されるべきなんだろうけど……

僕の優勝予想は、キングコング


【結果】
サンドウィッチマンが優勝!!

敗者復活からだから、嬉しいだろうなあ……サンタクロースのネクタイが効いたかな。
まあ、めでたしめでたし、と。個人的には、キングコングなら納得、応援していたのはトータルテンボスだったのですが。
結果的に、「今まで無名だった」とか「敗者復活からの決勝進出」というような「ドラマ性」が評価を押し上げてしまったような……
有馬もM−1も今年は大荒れだな……


【総評】
最近の傾向をみていると、「常連」になってしまうと厳しい、というのと、すでに売れていると評価が辛くなりがちになるのだな、と。
審査員だってすべての芸人に詳しいわけではないですから、よく知らない人のほうが新鮮に感じるというのはあるでしょうし。
あと、ネタ順ってかなり大きいですね。今年の笑い飯はちょっとかわいそうでした。

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