琥珀色の戯言

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サイドカーに犬 ☆☆☆☆


サイドカーに犬 [DVD]

サイドカーに犬 [DVD]

内容(「Oricon」データベースより)
1980年代初頭の時代をバックに、小学4年の少女・薫が家を出て行った母親に代わって現われた父親の愛人との奇妙な共同生活の中で体験するひと夏の出来事を爽やかに描いた、芥川賞作家・長嶋有のデビュー作を映画化!小4の夏休みの始まった日、父と喧嘩ばかりしていた母が家を出て行った。数日後、薫の家にヨーコという若い女性が突然やって来たが…。

久々に竹内結子さんを観ようかな、という感じで借りてきたこのDVDなのですが、予想以上に良い作品でした。すごく考えさせられるとか、感動で涙が止まらない、という映画ではないんですけど、なんだかとても「自分が子供に戻ったような気分になる映画」なんですよねこれ。
観ながら、子供というのは、「母親の不在」と「他所の人が家に上がりこんでくること」をこんなに簡単に受け入れられるものなのだろうか?という疑問は拭い去れなかったのですが(というか、僕だったらいくら「愛人」がヨーコさんのような人でも、心を許すことはできなかったと思うので)、ヨーコさんを演じる竹内さんと小4の薫役の松本花奈さんの演技には、そういう「不自然さ」にも、それなりの説得力があるんですよね。僕は「男の子」として子供時代を送ってきたので、「女の子が同性の『若い女の人』をどういうふうに見ているのか?」というのは全くもって想像できないのですけど、この映画を観ると、「ああ、こういう感じで『女の子』は『女の人』を見ていたのか……」ということが少しわかったような気がします。
お母さんはちょっとかわいそうだな、というのと、大人になった薫という女性のうまく感情を表に出せない生き様を見ていると、果たして、この「ヨーコさんとの出会い」がプラスだったのかどうかはよくわからないのですが(自転車のことを除いては、ね)、すごく心地よい映画ではありました。
ところで、この映画で僕がいちばん心を惹かれた、テレビゲーム「パックマン」や缶コーラ(250cc)などの「時代の小道具」が非常に印象的に使われている、ということだったのです。とくに「パックマン」の使い方は、同世代のゲーマーとして嬉しくなってしまいました。
竹内結子さんが好きな人や「女の子の気持ちがわからない大人」には、とくにオススメの作品です。あと、ゲームセンターの『パックマン』で補導員の目を避けながら遊んでいた、あの頃の子供たちにも。

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