<芥川賞> 年齢 候補回数
川上未映子 31 「乳と卵」(文学界12月号) 2
田中 慎弥 35 「切れた鎖」(新潮12月号) 2
津村記久子 29 「カソウスキの行方」(群像9月号)初
中山 智幸 32 「空で歌う」(群像8月号) 初
西村 賢太 40 「小銭をかぞえる」(文学界11月号)2
山崎ナオコーラ 29 「カツラ美容室別室」(文芸秋号) 2
楊 逸 43 「ワンちゃん」(文学界12月号) 初
<直木賞>
井上 荒野 46 「ベーコン」(集英社) 初
黒川 博行 58 「悪果」(角川書店) 5
古処 誠二 37 「敵影」(新潮社) 3
桜庭 一樹 36 「私の男」(文芸春秋) 2
佐々木 譲 57 「警官の血」(新潮社) 2
馳 星周 42 「約束の地で」(集英社) 5
今回の候補作は、残念ながら1作も読んでいないので予想しようもないのですが、名前だけで見ると実力派が揃った、という印象です。
裏を返せば、「前回ほどじゃないけど、ちょっと地味」であり、とくに直木賞は、前回は桜庭一樹、森見登美彦、万城目学と、急激に候補者が「世代交代」したように思われたので、その反動が今回は出ているのかもしれません。
馳星周さんって、まだ直木賞獲ってなかったのか……
個人的な好みを含めての予想としては、芥川賞は本命川上未映子さん、対抗に西村賢太さん。直木賞は本命が桜庭一樹さん、対抗はここでノミネートされたならばということで馳星周さん。でも、「この人を今さらノミネートしたんだから授賞するだろう」というのがこちらの思い込みでしかないことは、北村薫さんのときに証明されてしまいましたからねえ……