琥珀色の戯言

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ディープインパクトに“長女”誕生


やったぜベイビー!ディープに“長女”(スポニチアネックス(1/10)

なんだかこの「初仔騒ぎ」は、あのオグリキャップの初年度産駒とその後の種牡馬成績を思い出してしまって、ちょっと嫌な感じがしなくもないのですが……

ちなみに、ロングディライトの繁殖成績はこんな感じです。

年度 馬名 性別 父名
2006 ロングディライトの2006 牡 ダンスインザダーク
2005 トラストジェニオ 牡 ダンスインザダーク
2004 ショウナンアンバー 牡 ダンスインザダーク
2003 ショウナンマーレ 牝 クロフネ
2002 ナリタプレリュード 牡 フジキセキ
2001 トウエンクィーン 牝 ジェイドロバリー
2000 コインオブスター 牝 ダンスインザダーク
1998 グルメシャープ 牡 ダンスインザダーク

ロングディライトのお母さん、ノーザンミンクスはシャダイフライトの娘(父ノーザンテースト)で、あのノースフライトの半妹という血統です。サンデー系が全く入っていないので、ディープにうってつけの繁殖牝馬だとは思われますが、確かにこの馬、繁殖成績のわりに、けっこう良い種牡馬ばっかり種付けされているようです。
あらためて最近のサンデー産駒の活躍ぶりを考えると、父サンデーサイレンスディープインパクトにとっては、「サンデーが入っていない良質の繁殖牝馬」を探すのは、けっこう大変なことのように思われます。実は、このくらいの繁殖牝馬でも、ディープにとっては「貴重な相手」だからこそ「空けておいた」可能性もあるのではないかと。

ところで、この記事で僕が最も驚いたのが、日本の馬産の現場の「丼勘定」っぷりです。

鳥井牧場は繁殖牝馬が7頭しかいない小さな牧場だ。鳥井さん夫婦に、馬の世話全般を受け持つ松田修平さん(26)とパートの女性従業員の4人で切り盛りしている。母ロングディライトには最初フジキセキを配合するつもりだったが、社台スタリオンステーションへ種付けに行くとディープインパクトの予定が空けてあった。「社台(スタリオンステーション)の人に“鳥井さんのために空けといた”と言われてね」。小さな牧場にとって1200万円の種付け料は大きな負担。だが「生産した馬が走らなければ面白くない」と信念を貫いた。鳥井さんはこれまでもキングカメハメハクロフネなどの高額種牡馬を導入し挑戦を続けてきた。

ちなみに、フジキセキの種付け料はだいたい500万円くらい(2006年度)。
これって、トヨタカローラ買いに行ったら、「あなたのためにレクサス取り置きしておきましたから買ってください!」って言われるようなものですよね。それでレクサス買っちゃうんだものなあ、「繁殖牝馬7頭、従業員4人の牧場」が。
無事こうして出産できましたから、この仔は話題性も含めてかなりの値がつく馬になるのでしょうけど、もし不受胎だったら、この牧場潰れちゃったんじゃないかなあ。なんておそろしい世界なんだ……

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