- 作者: さくらももこ
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2008/04
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- 作者: さくらももこ
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2005/02
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内容(「MARC」データベースより)
日常のシンプルな幸せを綴った、ももこの面白い日記の第4弾。さくらももこ携帯サイト掲載の「ももこの近況」をまとめて、描き下ろしのイラストを収録したもの。
「手軽に読める、楽しいエッセイ」を読みたいときに、さくらももこさんの本を手にとることが多いのですけど、この『ももこの21世紀日記』シリーズは、「絵」よりも「字」のほうが好きな僕にとっては、正直「ページ数も少ないし、活字も大きくて隙間だらけ、コストパフォーマンス悪すぎ!」と敬遠していたものでした。
最近は、すっかり「本は薄いほうがいいや」と思うようになったので、今回の文庫化をきっかけに、いきなりこの(4)を手にとってみたのです。
正直なところ、「セレブ化している最近のさくらももこが嫌い」な人や「最近金欠なので、なるべくコストパフォーマンスが高い(長い時間読める)本が欲しい」という人には全然お薦めできませんが、「最近本読んでないけど、寝る前に30分くらいで1冊読めるような、楽しい本ないかな」という人には、ちょうどよい作品だと思います。イラストもすごくなごみますしね。
僕は一時期、さくらさんの著作が「マンネリ化」しており、有名人との交友関係や贅沢な生活を書き散らしているように見えて敬遠していたのですけど、最近あらためて、「さくらももこの世界」の魅力を再確認できるようになりました。
この本の「あとがき」より。
生きていれば何かいい事あるから、なんてあいまいな励ましも通用しない辛くて複雑な世の中ですから、いろいろな理由で生きている事をやめたくなってしまう人達が多くなっているのかもしれません。
死ぬよりも生きた方がいいという事も、死にたいと思っていない者の言い分で、生きているのが死ぬより辛いと思っている人にとっては何の説得力も無いでしょう。
私には、死を選択する人達を引き止める力はありませんが、もしも死にたいと思うほど辛い事があった人が、私の作品に触れて、ほんの少しでも”生きていると、面白いなぁと思う事もあるなぁ”と元気を出して頂けたら……という願いを込めて書いています。
死は、誰にでもいつか訪れます。でも、死ぬまでの間は生きています。生きている間は生きていることを満喫しようじゃありませんか。
生きていると、細かくちょこちょこ楽しい事や面白い事があります。その、ちょこちょこのひとつとして、私の作品も皆さんの人生の愉快な彩りになれるように、また今年もがんばります。いつも応援ありがとう。
さくら ももこ
さくらさんは、面白おかしく暮らしているように見えるけれど、面白おかしいことばっかりの人間なんて、たぶんどこにもいないんですよね。
でも、さくらさんは、ちょっと斜に構えながらも、「少しでも楽しく生きたい、生きてもらいたい」って願って、「楽しいこと」を書き続けている。
15年ぶりの「たまちゃん」との再会、そして、たまちゃんのお父さんから、さくらさんへの贈り物……
ああ、なんのかんの言っても、さくらももこさんと同じ時代に生きているっていうのは、けっこう幸せなことかもしれませんね。
ちなみに、今、Wikipedia「さくらももこ」の項を見ていたら、こんなエピソードが。
本人曰く、インターネットやメール等はした事が無いという。
ほんとかよ!とも思うのですが、逆に、「やらないようにしている」のかもしれませんね。
やっぱり、さくらさんくらいになると「雑音」も多いだろうし。