- 出版社/メーカー: 東宝
- 発売日: 2009/04/24
- メディア: DVD
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内容(「キネマ旬報社」データベースより)
間瀬元朗の同名コミックを、松田翔太主演で映画化したヒューマンドラマ。1/1000の確率で選ばれた若者の命を強制的に奪う“国家繁栄維持法”が施行された世界を舞台に、死亡予告証“イキガミ”を受け取った3人の若者を巡る最期の24時間を描く。
某TSUTAYAでは、いつも「レンタル中」でなかなか借りられなかったのですが、ようやく借りて鑑賞。
観終えた感想としては、「なんかちょっと微妙」としか言いようのない作品でした。
この映画のなかでは、「イキガミを受け取った若者たちの苦悩と残り24時間の過ごし方」を感動的に描こうとする一方で、そういう「作られた感動」で社会のいろいろな矛盾を覆い隠そうとする人々への嫌悪感も描かれています。
しかしながら、それを両立させようとしていることで、観ている側としては、「感動的な話を見せられているにもかかわらず、そんな『感動的な話』に素直に騙されるなよ、とブレーキをかけ続けられている」というすごく中途半端な印象を与える作品になってしまっているのです。
なんか「続編前提」という雰囲気も、物足りない感じ。「続編が決まっている」のだとしても、こんな終わりかただと、ちょっとねえ。
もともと「安易に人を殺すことによって感動させようとする作品」は好きじゃないのですが、この映画の場合、制作側も、「そういうありきたりのものじゃない作品にしたい」という意図があったのはよくわかります。原作は、もう少し「セカチュー系」だったような記憶があるので。
しかしながら、「安易な展開にしたくない」と工夫しようとした結果、うまくまとまらなくなってしまった、そんな映画なのかもしれません。