- 作者: 桜玉吉
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2009/11/26
- メディア: コミック
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久々の玉吉4コマ。こっちはちょっと酸っぱいぞ!!
一ヶ月に2度「週刊ファミ通」にコミックビームの広告として掲載されている4コマ漫画。かつて『読もうコミックビーム』として発売された作品に加えて大幅に追加作品を加え再編集し、2冊で発売します。
- 作者: 桜玉吉
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2009/11/26
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久々の玉吉4コマ。こっちはちょっと体に良さそう。
一ヶ月に2度「週刊ファミ通」にコミックビームの広告として掲載されている4コマ漫画。かつて『読もうコミックビーム』として発売された作品に加えて大幅に追加作品を加え再編集し、2冊で発売します。
桜玉吉、久々の新刊。
『オトナファミ』の『おとなしあわせのかたち』で、とりあえず(生命的に)健在であることは確認しているのですが、『御緩漫玉日記』の『コミックビーム』での最終回が2007年1月号ですから、実質的な「休筆」は、もう3年になろうとしています。
うーん、もう今後も「漫玉日記」レベルの定期連載は厳しいのかな……と、やや悲観的な気分にもなってしまいますけど、その一方で、玉吉さんが生きていて、ときどきこんなふうに4コマで「近況報告」でもしてくれていれば、それで満足すべきなのかもしれないな、とも思います。
この『4コマ漫玉日記』、「新刊」とはいえ、多くは『読もう!コミックビーム』に収められていたものの再録です。
「金がなくて自転車をオークションに出した漫画家」として最近ちょっとネットで話題になった「一ヶ月前」など、一部新しいものもありますが、「玉吉ファン」にとっては、大部分が「読んだことがある話」のはず。近年は新作そのものがほとんど無いので、仕方がないのですけど。
けっこう長い期間に書かれたものがほぼ経時的に並んでいるので、玉吉さんが「崩れていく様子」が伝わってくるのは、読んでいてちょっとつらい。
ただ、こうして2冊「新刊」として出るのだから、玉吉さん自身からの近況報告的な「まえがき」「あとがき」くらいはあるのかな、と期待していたのに、そういう「現在の肉声」が全然入っていなかったのは、「残念」でもあり、「事態の深刻さ」を浮き彫りにしているようでもあり……
リアルタイムで『漫玉』を買っていた僕としては、「あの頃の『漫玉』のコミックスには、本編以外にもオマケとしてスタッフ、主要キャラによる『ミニ新聞』みたいなものも付いていたのになあ……」なんてことも考えてしまうのです。
これだけブランクがあっても、地方都市のTSUTAYAで平積みにされているくらいには売れるというのは凄いことなのですが、その一方で、この『4コマ漫玉日記』は、あくまでも「コアなファンのための単行本」だと思います。
というか、僕も半分は「玉吉さんとO村さんとビームへのお布施」のつもりで買ってるし。
「この作品から桜玉吉を読んで、面白いか?」と問われたら、「いや、もし興味があるんだったら、『幽玄漫玉』あたりから入ったほうがいいよ」と答えます。
でもまあ、読まずに済むのなら、読まないほうがいいマンガ家なのかもしれません。
僕も、日記になるまでの『しあわせのかたち』を『ファミコン通信』で読んでいたときには、まさかこんな方向に進んでいくとは夢にも思っていなかった。
ここまで来たら、それこそ「最期」まで付き合う覚悟ではいますけど。
- 作者: 桜玉吉
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