琥珀色の戯言

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ノウイング ☆☆☆


ノウイング プレミアム・エディション [DVD]

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あらすじ: 50年前の小学生たちが埋めたタイムカプセルから、数字が羅列されたメモを持ち帰った小学生ケイレブ(チャンドラー・カンタベリー)。彼の父親で宇宙物理学の大学教授ジョン(ニコラス・ケイジ)は、その数列を解析し、激しく動揺する。その数列は、実際に起きてきた過去の惨事と、これから先の未来に起こる災難を予知するものだった。

この映画、前半はけっこう引き込まれるんですよ。
50年前、ある少女がタイムカプセルに書き遺した謎の数字の羅列の意味、そして、なぜ、その少女にはそんな「予言」が可能だったのか?
「これは荒唐無稽な話を最初に見せておいて、最後に観客が『やられた!』とのたうち回るような、ものすごいどんでん返しがあるのかな」と期待しながら観ていたのですが、「謎解き」の要素は一切なく、なんというか、「救いようのない『ダ・ヴィンチ・コード』」みたいでした。ニコラス・ケイジの大学教授は、結局、話をややこしくしたのと、彼なりの「個人的な決着」をつけたくらいの役割。
この映画を観て、「とんでもない話の辻褄を合わせる」のではなく、「とんでもない話をさらにとんでもなくして収拾をつけずに突っ走って終わらせてしまう」という映画が、ハリウッドにはけっこう多いことをあらためて思い知らされました。
「そりゃ、こんなのばっかりだったら、ちゃんと「種明かし」をして見せた『シックス・センス』は傑作として評価されるよなあ」と納得せざるをえません。
地球が静止する日』のように、映画館で観たわけではないので、「まあ、DVDレンタルで観るなら、被害は少なかったな」と、それなりに納得はできたのですけどね。
なんのかんの言っても、ラストのジョンの「選択」は、家族の問題を抱える僕にとっても心に引っかかるものではありましたし。

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