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琥珀色の戯言

【読書感想】【映画感想】のブログです。2016年8月より、『はてなブログ』に移行しました。

『ルパン三世 カリオストロの城』関連エントリ特集(再掲)

TV 映画


[本]「BSアニメ夜話 Vol.1 ルパン三世 カリオストロの城

BSアニメ夜話 (Vol.01) (キネ旬ムック)

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ルパン三世「カリオストロの城」 [Blu-ray]

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 僕もこの「カリオストロの城」大好きで、今まで観たアニメ映画のなかでは「風の谷のナウシカ」と並んでベスト1の作品なのですけど、この本を読んで、この映画がわずか4ヵ月半で作られたこととか、宮崎駿監督は別に「ルパン」をやりたかったわけではなくて、長編アニメ映画の初監督のチャンスだったので、「背に腹は換えられず」この作品の監督をやったのだということとかを知りました。それにしても、1本のアニメ作品というのは、本当にたくさんの「見どころ」があるのだなあ、とあらためて感じさせてくれる本。(あらさがしも含めて)もう1回、「カリオストロの城」を観たくなりました。

いくつか印象に残ったところなど。

唐沢俊一さんのコメント

 ま、それにしたって、国の主要産業である偽札工場を滅ぼして、これから国に残ったクラリスがどれだけ苦労するか、といかいう思いはありますが(笑)、まあ、そこまで言うのは野暮ですしね。

↑言ってるじゃないか!

カリオストロの城」の不入り伝説について

 『カリオストロの城』が不入りだったことは伝説と化しているが、筆者(叶精二さん)は東宝・東和のデータに基づく独自調査により興行成績を以下のように推測している。

 興行収入:約6億1000万円
 配給収入:約3億500万円
 地方動員:65万8386人(2本立て公開)
 首都圏・関西動員:約24万2000人
 全国動員:約90万人(2本立て含む)

 この数値は、日本映画の平均からすればそれほど悪いものではない。地方興行で組んだ相手が人気下降の一途であった『Mr.BOO!』であったことは余りにも不運であった。当時『制作費5億』と宣伝されたが、無数のリバイバルの結果、2004年現在で配給収入5億1000万円(興行収入約10億2000万円)を達成しており、25年を経て制作費の回収は果たされている。

 とのことです。ちなみに映画『ルパン三世』の第一作『ルパンVS複製人間』は、配給収入9億2000万円の大ヒットだったそうなのですが、これは、地方興行で、大ヒット洋画『ナイル殺人事件』と併映されていたという要因も大きかったのだとか。それにしても「第一作に味をしめて作ったにもかかわらず、大コケしてしまった」というのは、当時の人々の(営業的な)印象だったようです。
 今では、『ルパン対複製人間』のほうは、ほとんど語られることはないのですけど。

 テレビで放映された『カリオストロの城』の視聴率の変遷(いずれも日本テレビでの放映。ちなみに、映画が公開されたのは、1979年12月15日)

1980/12/17(初放映) 視聴率21.2%
1982/9/22 (第2回)  視聴率21.8%
1984/3/11 (第3回)  視聴率20.3%
1985/7/3 (第4回)   視聴率14.7%
1991/10/4 (第5回)  視聴率13.7%
1994/9/2 (第6回)   視聴率22.4%
1999/2/26 (第7回)  視聴率23.4%
2001/6/15 (第8回)  視聴率21.2%
2004/3/26 (第9回)  視聴率15.8%
2008/5/8 (第10回)  視聴率16.4%

 ちなみに、この間の視聴率の影響を与えそうな大きな出来事としては、1983年8月に、ノーカットビデオ版が発売(1万9520円!)、2001年4月にDVDが発売(40万枚売れているそうです)、などがあります。
 それにしても、「何度もやってるなあ…」というイメージはあったものの、もう10回も、しかも全部ゴールデンタイムで放映されているとは!たぶんみんな「またやってるのか…」とか言いながら、また観てしまっているのでしょうね。そして、何度観ても引き込まれてしまうんだよなあ。
 ちなみに、今回は2歳の息子と少しだけ一緒に観たのですが、冒頭のカーアクション・シーンに大喜びしていたのが印象的でした。2歳にもわかる『カリオストロ』。
 ルパンとクラリスが乗った車が崖から落ち、ルパンがワイヤーを木の枝に引っかけて助かるシーンを観て、「よかった!」って言っていましたよ。


[WEB][本]モンキー・パンチ先生と宮崎駿監督

モンキー・パンチ先生公開講座(by 藤子不二雄ファンはここにいる/koikesanの日記(07/6/29)

 藤子不二雄ファンのひとりである僕がいつも楽しみに読ませていただいているブログにこんなエントリが。
 モンキー・パンチ先生の大垣女子短大での公開講座のレポートなのですが、

●『ルパン三世』を始めるさい、著作権のことが気になった。当初は周囲からルパンと呼ばれている謎の男という設定でいこうと考えていたが、編集者から「そんな曖昧な設定じゃなく、アルセーヌ・ルパンの孫ということにしなさい」と指示された。それに対して僕は、「そんなことをしたら、『アルセーヌ・ルパン』を書いたモーリス・ルブランの遺族から訴えられるんじゃないか」と抵抗した。すると編集者は、「このマンガがフランスに知られるくらい人気が出ると思っているのか! よけいな心配をするな!!」と言ってきた。

 こんな面白いエピソードがたくさん紹介されています。

 ここで紹介されているモンキー・パンチ先生の話のなかで、僕がちょっと意外に感じたのは、宮崎駿監督の『ルパン三世カリオストロの城』への「愛着」でした。

『ルパン三世 カリオストロの城』の功罪(活字中毒R。(06/6/23))
↑で岡田斗司夫さんが

原作者のモンキー・パンチさんは、やっぱり、この『カリオストロの城』を、すごい評価しているんですけども、この後ですごくやりにくくなったと言っているんです。

という話をされていて、モンキー・パンチさんにとっては、まさに「愛憎半ばする」という作品なのではないかと思っていたので。

ちなみに、
「ルパン三世 カリオストロの城」の伝説
↑で紹介したように、宮崎駿さんの側は、「ルパン」というキャラクターにこだわりがあったわけではなくて、「宮崎駿監督は別に「ルパン」をやりたかったわけではなくて、当時無名だった宮崎さんにとって長編アニメ映画の初監督のチャンスだったので、『背に腹は換えられず』この作品の監督をやった」らしいので、今後、宮崎監督がルパンの新作をつくる可能性は低そうなんですけどね。
僕も、宮崎監督の『ルパン』をもう一度観てみたいとは思うのですが……