琥珀色の戯言

【読書感想】【映画感想】のブログです。2016年8月より、『はてなブログ』に移行しました。

2010 M-1グランプリ

<FIRST ROUND>
(1)カナリア 6点

「お前芸人のくせして歌唱力ありすぎやろ!」
たしかに。
でも、こちらも温まってないせいか、ネタとしては「ああどこかで聞いたような……」という感じでした。
これで決勝出られるって、今年のレベルは……とか。
M-1に対して、こっちの期待が高すぎるんだな、というのは、トップバッターを観ると例年思うんですけどね。


(2)ジャルジャル 6点
これ、決勝、なんだよね……
楽屋落ち的なネタは好きじゃないんだけど、超劣化「笑い飯」みたいな……

ところで、画面の左下に審査員の表情を映すのは、観ていて集中できないのでやめてくれないかな……


三連単笑い飯1着固定が人気。
ムラがある脚質だけどねえ。


敗者復活は、パンクブーブー
なんかアッサリ決まったなあ。


(3)スリムクラブ 7点

「間違ってたらすみませんけど、あなた以前、私と一緒に生活してましたよね」
けっこう面白かったけど、こういう「ヘンな人ネタ」って、僕は笑っていいのかどうかためらってしまうんです。
松本さんの「時間が惜しくないのかな」というコメントに納得!
みんなが詰め込もうとしているだけに、こういう「逆張り」は目立つよなあ。
「キャラに頼りすぎ」な気もする。


(4)銀シャリ 7点

「いきなりロケット鉛筆的に押し出されて」
巧いなこの人たち。
まさに「昭和」って感じだし。
でも、「M-1」としては、少しは「目新しさ」が欲しいよね。
欲目なんだろうけど。
なんとかく、「M-1が終わらなくてはいけない理由」を感じている4組目まで。


(5)ナイツ 7点

「田村でもカネ、谷でもカネ」
もっとさかのぼれよ!

この人たちも巧いなあ。
「ヤホーネタ」から変えてきたけど、そんなに大きく変わっていないだけに、かえって「前と一緒感」強し。
巧いし面白いんだけど、なんというか、「コンテストで勝負している感」が無い。
銀シャリとの1点差は、「執念の差」なのかもしれない。


(6)笑い飯 9点

「やばいの来たーーー!」
完全にホームのムードになってる!
いや面白かったです。
まあ、「鳥人」系で、「鳥人」のほうが面白かったとは思うけど、今日のいままでのなかではダントツだわこれは。
今日は二本目に「チンポジ」くるのか?


(7)ハライチ 7点

「みんなフィッシュ頼んだ?」
面白い、ただ、笑いがコンスタントなんだけど、ずーっとフラットで、クライマックスが無いんだよなあ。
雪でFBSの交通情報が出まくりです。


(8)ピース 6点

「弱者をなめるな!」
最後の直線で一瞬の脚をつかって追い込むものの、先頭はすでにゴールしていた、という感じ。エンジンのかかりが遅かったか。
「光!」


(9)パンクブーブー 8点

「見るからにメチャメチャ強そうな……酒を飲んでいるジジイなんだよ」
巧い、そして、ちょっと新しいような感じがする。
でも、「連覇」させてしまうのには、ちょっと抵抗あるなあ。


決勝進出は、笑い飯パンクブーブースリムクラブ
今年の決勝進出者には異論なし。


<最終決戦>

(1)スリムクラブ 8点

「町で、いっかい、見たことがあります」
民主党」はアドリブなんだろうか……
結果はどうあれ、今回のM-1が最も今後のプラスになるのは、スリムクラブだと思われます。


(2)笑い飯 8点

今回は無難にまとめてきた感じ。
しかし、これはこれで、「1本目のほうが面白かったかな」と感じてしまうのも事実。
個人的には、これでM-1も最後ということもあり、ぜひ優勝してほしいのだけど……
そういう「思い入れ」がなければ、スリムクラブのほうが面白かったかも。


(3)パンクブーブー 5点

ええっ?何これ……
パンクブーブー、1本目のまんまだとしか思えなかったんだけど、ネタをつくる時間なかったの?
M-1最後のネタがこれじゃ、あんまりだろ……
前回チャンピオン、こんなのなら、出ないほうがマシ!


僕の予想では、優勝・笑い飯

同点ないだろ、パンクブーブーに誰が入れるんだ?


優勝は笑い飯!!
笑い飯勝ったーーー!なんか「大団円」って感じだ!

「とらしてやりたいなあ」そうですよね、「この場の面白さで決める」って言ってても、そうですよねやっぱり。
最後のM-1優勝が、スリムクラブでいいのか?って迷いはみんなあったのだろうなあ。

あとここで、「パンクブーブーが変えてくれば」とコメントした渡辺さんはさすがだと思います。


<個人的な総括>
M-1も10年を区切りに今年で終わることになったわけですが、今年の大会を観ていると、「まあ、このへんで一区切りというのは、賢明な選択かもしれないな」と思いました。
いまのM-1の決勝では、どうしても「インパクト重視」というか、「日頃あまりテレビでネタをやっていない芸人」がファーストインプレッションで高得点をとってしまうことになって、「何度も出れば出るほど不利」になっちゃうんですよね。やっぱり、どんなネタでも、初見のほうが面白いから。
ナイツとか、あの路線で何をやっても、「M-1の形式」では、もう優勝できないと思うし、下手に変えれば「ナイツらしくない」って言われてしまう。
今回の笑い飯も「M-1への貢献度補正」が働いていたおかげで、なんとか優勝できたような気がします。
スリムクラブって、『エンタの神様』の「フランチェ〜ン」のイメージしかなかったのでここまで来るとはびっくりなのですが、「あえて、もったいない時間の使いかたをする」という「逆張り戦法」には驚かされました。
NON STYLEは「とにかくネタを制限時間内に積み上げて観客の『笑った感』を増す」という「M-1勝利の方程式」を、以前語っていたのですが、人と同じことをしていては、勝てない世界なのでしょう。

それにしても、今回のパンクブーブーの決勝での「醜態」(ファンの人ごめんなさい)が、M-1終了の原因を如実にあらわしているような気がしてなりません。
以前の「まさか決勝に残れるとは思えなかった」南海キャンディーズや、今回のスリムクラブが、「渾身のひとネタ」のあと、「二本目」が無いというのは理解できるんですよ、「ああ、芸歴も浅いし、一本に賭けてたんだなあ」って。
でも、前回M-1チャンピオンともあろうものが、いくら「敗者復活組」だったからとはいえ、全く同じネタをかけるなんて、面白い面白くない以前に情けない。
この程度の芸人でもチャンピオンになれるような大会になったから、もう「終わり」にするというのは、あまりにもネガティブな考え方なのでしょうか。

去年「鳥人」のあと、「チンポジ」で散った笑い飯を観て、僕は「これなら、『鳥人』もう一回やったほうがマシだったんじゃないの?」って思ったのですが、あそこであえて「チンポジ」をやった笑い飯は正しかった。それが今日わかりました。
あの「選択」が、今回の優勝につながっているのでしょうね。
そして、決勝でのパンクブーブーの失態も、「やっぱり、経験が浅い芸人をチャンピオンにすると、M-1チャンピオンの名を汚すのではないか」ということで、決勝のネタだけでみたらより笑いをとっていたスリムクラブではなく、笑い飯を4人の審査員に推させたような気がしてなりません。

こうして終わってみると、「M-1は、笑い飯とともにあった」ということなのでしょう。
しかし、松本人志さんの「とらしてやりたいなあ」という言葉を聞いて、こんなふうに「その場でのネタや笑い」ではなく、「その芸人への思い入れ」が考慮されるようになったということそのものが、M-1が「末期」であったことの証明なのかもしれませんね。