琥珀色の戯言

【読書感想】と【映画感想】のブログです。

原発離婚!


Twitterのタイムラインを眺めていたら、こんなツイートが!

@minorikitahara
「不安だ」と嘆くと、水道水をガブガブ飲みだす夫、「日本の技術を信じろ」と言う夫、「夏の冷房が大変だな」と心配する夫、「一年間浴びていい放射線量」について語る夫たちに、会話にならない! と女友だちから不安不満続出中です。原発離婚が増えるかもしれない。

日頃からここで偉そうなことを書いている僕としては、ちょっと恥ずかしい話なのですが、何週間か前、九州でも水道水から微量の放射線が検出されたというニュースが流れたそうです。
妻がママ友達に聞いたところによると、「目立たないように、新聞の片隅に小さく載っていた」のだとか。
もちろん、東京で水騒動になったときのような、「乳児が飲むと影響があるレベル」にも至らないような、微量の放射線

その日、妻は、近くのドラッグストアで、「やっと見つけた水のペットボトル」を買いこんできていました。
といっても、「おひとりさま、3本まで」だったそうなのですが。

僕はそれを見て、「そんな、放射線量もごくわずかだし、買い占めみたいなことをしなくても……みっともないし」って、少しだけ苦言を呈したのです。


しかしながら、妻の返事はこうでした。
「いまのところそんなに心配しなくてもいいのはわかってる。もし、これから放射線量が増えても、私たちは大丈夫かもしれないよ。もし、あなたが自分の責任で、どうしても危険な状況になっても水道水を使うというのなら止めない。でも、親として、子どもにそんなリスクを負わせることができる?」


いやほんと、この間こっちに書いた話じゃないけど、「みんなはどうすべきか?」と考えたときと、「自分はどうすべきか?」と考えたときでは、答えは全然違ってしまうことがある。
それではいけない、と僕のなかの「大義」みたいなものは叫ぶのだけれども、「水をちょっと多めに買うくらいのことでリスクが軽減できるのに、なぜそうしないの?しかも、これは『家族の問題』なんだよ?」と、「情念」が囁く。


結局、僕はその「プチ買い占め」を容認し、沈黙しています。
「それでも、買い占めみたいな恥ずかしいことはするな!」って言うのが「正しい」かどうか、自信もなくて。


もっとも酷い災害に遭った人たちが支え合っている一方で、ほとんど影響を受けていない九州北部で、浮き彫りになってしまう「夫婦の考えかたの相違」。
原発離婚」っていうのは、あながち、あり得ない話じゃないな、あってほしくはないけど。

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