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琥珀色の戯言

【読書感想】【映画感想】のブログです。2016年8月より、『はてなブログ』に移行しました。

「先日、嫁がネットで僕の悪口を書いていました」

参考リンク:離婚を切り出したら、嫁が出て行きました。 : 恋愛・結婚・離婚 : 発言小町 : 大手小町 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)


 うーむ、発言小町、相変わらず凄いですね。
 このトピ主さんに対して、回答者たちの大部分は、かなり冷たく接していることに、僕はけっこう驚いてしまいました。
 「自分の知らないうちに、配偶者がネットで悪口を書いている」っていうのは、かなり精神的なダメージが大きいと思うんですよ。
 「自分が悪口を言われていることを、世界中みんなが知っていて、自分だけが知らない」という気分になってしまうかもしれませんし、周りの知人たちは、そのブログを喜んでみている、という可能性は十分あります。
 くわばらくわばら。

 その気もないのに「離婚しよう」なんて言ってしまったのは軽卒だとは思うのですけど、「いきなりネットに自分の悪口が書かれていた」というのがきっかけで始まったケンカならば、勢いで、そういう言葉が口をついて出てきても、僕はそんなにおかしくないとは思うのです。
 「言ったことに責任を持て」って、この回答者たちは言うけれども、夫婦喧嘩での言葉のすべてに責任を持っていたら、日本の離婚率は何倍になるでしょうか?

 ほんと、「悪口を書かれて、謝りたくない」って気持ちも痛いほどわかる。
 そして、この妻側にも、これまで口にできなかった鬱憤だってあるのでしょう。
 でもなあ、全然お互いに不満を持っていない夫婦なんて、そんなに多くはないはず。

 この問題の最大のポイントは、トピ主とその奥様の「ネットに悪口を書くこと」への温度差にあるような気がします。
 書かれた側の夫は、「世界中に俺の悪口を配信しやがって!」で、妻のほうは、「便所の落書き」か「井戸端会議の延長」だったのかもしれません。
 そうであれば、夫がなぜここまで怒るのか、まったく理解できないはずで、「小さい男!」って思われているのではないでしょうか。

 もちろん「もともと夫婦間に問題はあった」のかもしれないけれど、そこに「ネット」が介在することによって、問題が大きくなってしまったように、僕には思われるのです。
 僕としては、トピ主さんが「なぜ自分はネットで悪口を書かれたことで、離婚を口にするくらい怒ったのか」を謝るのではなく、ちゃんと説明するべきだと考えます(聞いてもらえれば、ですが)。


……とまで書いたところで、
「トピ主の発言のみを読む」というのをやってみたのです。
すると、うーん、これだとちょっと、厳しいというか、ネットの書き込みだけが原因じゃないのだろうな、と。
トピ主側の言い分も、全くわからない、というわけではないのですが、これは妻側が出て行きたくなる気持ちもわかる。
(とはいえ、僕自身も、偉そうにこの人を責められるほど立派な夫ではありません。けっこうイライラしていることも多いしね)


結局のところ、「ネットのひとつの書き込みだけを読んで、ああだこうだと人にアドバイスなんてできないよね」というのが、このトピックから僕が唯一学んだことでした。
あと、ネットに悪口は書くべきじゃないし、エゴサーチなんてすべきじゃないな、と。
そして、「言葉」って、やっぱり大事だよね。怒りや絶望にまかせて、つい、強い言葉を使ってしまいがちだけれど、こちらのコンディションにかかわらず、出してしまった言葉は、「なかったこと」にはできないから。