琥珀色の戯言

【読書感想】と【映画感想】のブログです。

婚前特急 ☆☆☆☆


婚前特急【通常版】 [DVD]

婚前特急【通常版】 [DVD]

内容紹介
チエ24歳。職業OL。彼氏は5人。
池下チエは時間を有効活用して人生を堪能すべく、5人の彼氏とつきあっている。仕事の愚痴を言いたい時は年上のバツイチ、癒されたい時はかわいい年下 ――。
いまを楽しく生きるチエに結婚する気などなかったが、親友の結婚がきっかけで、5人の男たちを査定することに。手始めに最もデメリットが多い男に別れを告げると、
「なんで?俺たち、付き合ってないじゃん」と言われてしまう。

ありえない、ありえない、この私が振られるなんて!復讐してやる!!

ところが、この出来事をきっかけに、ほかの4人の男たちとの仲もうまくいかなくなってゆく。
「私を本当に好きなのは誰?」
チエにとっての“本当の相手”はいるのか?彼女に本当の幸せは訪れるのか?
空回りしながら全速力で突っ走る痛快恋愛活劇!


☆スタッフ☆
監督:前田弘二/脚本:高田亮・前田弘二/主題歌「DANCING BABE」MONOBRIGHT(DefSTARRECORDS)小説:「婚前特急 池下チエ 結婚まであと284日」by高田亮(リンダパブリッシャーズ刊)/プロデューサー:根岸洋之・定井勇二・日下部雅謹/撮影:伊藤寛照明:金子康博/録音:高田伸也/整音:山本タカアキ/美術:谷内邦恵/衣裳:馬場恭子/メイク:望月志穂美/編集:佐藤崇/制作担当:中円尾直子音楽:きだしゅんすけ/ラインプロデューサー:三好保洋/企画・制作プロダクション:マッチポイント/ビターズ・エンド/製作:『婚前特急』フィルム・パートナーズ(ビターズ・エンド/ショウゲートバンダイビジュアルアミューズソフトエンタテインメントKDDI/ロボット/マッチポイント/竹書房/オゾンネットワーク/リンダパブリッシャーズ)☆キャスト ☆吉高由里子/浜野謙太(SAKEROCK)/杏/石橋杏奈青木崇高/吉村卓也/榎木孝明/加瀬 亮

もしあなたが、「吉高由里子さんは生理的に受けつけない……」ならば、この映画とは縁が無い、としか言いようがありません。
ここから先も、読むだけ時間のムダです。


でも、吉高由里子さんに少しでも興味がある、ちょっと好き、あるいは「大好き」であるならば、一度は観ても損はしないはず。


この映画、予告編を観たときには、「5人の男たちがひとりひとり(結婚候補から)消えていく、サバイバル・ゲームみたいな感じなのかな」と予想していたのですが、観てみるとそんなことはなく、「破れ鍋に綴蓋(われなべにとじぶた)」というカップルのひねくれた恋愛模様を、ユーモアたっぷりに描いた作品でした。

この池下チエっていう女が、酷いんですよ本当に。
「自分がちょっとばっかし綺麗だからって、やりたい放題のオンナ」と劇中で陰口を叩かれるのですが、「うんうん」と頷いてしまいます。

ところが、これを吉高由里子さんが演じると、「説得力があるのと同時に、なんかこう許せてしまう」のです。
この役を「等身大」で演じられて、イヤミにならない若い女優さんは、他にはいないんじゃないかな。
あえて言えば、上野樹里さんくらいでしょうけど、上野さんだと、「腹黒さ」と「無邪気さ」がちょっと物足りない。
吉高由里子さんって、セリフはちょっと舌ったらずだし、演技も上手というわけではないのだけれど、すごく存在感のある女優さんですよね。


内容的には、「こんなの『非モテファンタジー』だろ……」と言いたくもなるのですが、その一方で、「恋愛っていうのには、こういうイビツな面もたしかにあるよなあ」と思うところもあります。
吉高由里子好きの方、あるいは、「気軽に観られる日本のコメディ映画」は、観て損はないはずです。
いやまあ、観て得した!っていうタイプの映画じゃないし、そこがまた良いところ、でもあるのですけど。

アクセスカウンター