琥珀色の戯言

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マン・オブ・スティール ☆☆☆



あらすじ: ジョー・エル(ラッセル・クロウ)は、滅びる寸前の惑星クリプトンから生まれたばかりの息子を宇宙船に乗せて地球へと送り出す。その後クラーク(ヘンリー・カヴィル)は、偶然宇宙船を発見した父(ケヴィン・コスナー)と母(ダイアン・レイン)に大事に育てられる。そして成長した彼は、クリプトン星の生き残りのゾッド将軍と対峙(たいじ)することになり……。

参考リンク:映画『マン・オブ・スティール』公式サイト


2013年25本目。
火曜日の19時からの回を鑑賞。3D吹替え版。
観客は僕も含めて3人でした。


2006年に新シリーズとしてスタートしたはずの『スーパーマン リターンズ』の興行成績がいまひとつ、ということで、今回、リセットされた新しくスタートした『スーパーマン』。
僕は『リターンズ』、けっこう好きだったんですけどね。


今作では、あの『300(スリーハンドレッド)』のザック・スナイダー監督が起用されたということで、「なんかものすごくマッチョなスーパーマンになってたらどうしよう……なんて思っていたのですが、本当になってました……
まあ、もともとかなりマッチョな世界観のコミックではあるんですけどね。
アメリカの正義、英雄スーパーマン
そこが、主人公や悪役の心の揺らぎみたいなものを描ける『バットマン』『スパイダーマン』『アイアンマン』なんかと比べると、ストーリーの深みをだしにくいところ、になってしまっているのかもしれません。


今回の『マン・オブ・スティール』では、クリプトン星から、スーパーマンが地球にやってくるまで、そして、「他の人間とは違う」ことで葛藤する少年時代が丁寧に描かれています。
140分オーバーの長尺映画なのですが、僕たちがイメージするスタイルのスーパーマンが登場してくるまで、けっこう長くかかるんですよね。
スーパーマンのスピード感もすごいのだけれど、今回は敵もやたらと強いので、「スーパーマンの強さ」を描いている爽快な場面が少ないこと(ほとんどピンチの連続なので……)と、一般市民に対する「人助け」のシーンがほとんど無い事は、なんだか「らしくない」感じではあります。


いや、今作は、おそらく「これまでの勧善懲悪の単調なアメコミヒーロー」から、スーパーマンを脱却させようという意図があるのでしょうけど、実際に「シンプルな正義の味方」じゃないスーパーマンを目の当たりにすると「なんか違うな……」。
もうほんと、観客のワガママ、なんですけどね。


スーパーマンの実の父親ラッセル・クロウ、育ての父親ケビン・コスナーという豪華キャストなのには、ちょっと驚きました。
農場にケビン・コスナーがいるだけで、僕としてはちょっと泣けましたし。
これがまた、ふたりとも素晴らしい父親なんだよねえ。
次回作では、実家の畑をつぶして野球場をつくってもらいたい!そうすれば、「彼」は帰ってくるよ!


ただ、この映画、とくにアクションシーンに関しては、観ていてずっと「ああ、スーパーマンが『アベンジャーズ』にいたら、スーパーヒーローチームもだいぶラクになるんだけどなあ」とか思っていたんですよね。
スピード感あふれる、肉弾感満載のアクションなんですが、高層ビルの間を縫って戦い、ビルが破壊され、窓が割れまくるシーンは、すごく『アベンジャーズ』っぽいのです。
だからつまらない、というわけじゃないんだけど、同じような舞台なら、終始重苦しい雰囲気の『マン・オブ・スティール』よりも、スーパーヒーローも敵も大盛りの『マン・オブ・スティール』よりも、『アベンジャーズ』のほうが、お祭り気分で楽しいよなあ、とか。
アベンジャーズ』は、アイアンマンさんの負担があまりにも大きいので、スーパーマンが入ってくれたら、空中戦がかなりラクになりそうなんだけどねえ。
ビルの壁は壊せても、MARVELとDCの間の壁を超えるのは難しい。それもまた、地球人の業なのでありましょう。


お決まりの「スーパーマン」をつくったら、こんな古くさいスーパーヒーローなんて、と言われ、新しいスーパーマン像をつくろうとすると「こんなのスーパーマンらしくない」と嫌われ……
いやほんと、ザック・スナイダー監督も大変だったんじゃないかな……

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