琥珀色の戯言

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【読書感想】なつジュー。20世紀飲料博覧會 ☆☆☆☆☆


なつジュー。20世紀飲料博覧會 (ナックルズBOOKS)

なつジュー。20世紀飲料博覧會 (ナックルズBOOKS)

内容紹介
あのころ飲んだ懐かしいジュース&サイダー大集合!!
~特別付録:幻のジュースカード付き~


世界に羽ばたくニッポンのジュース
なつジュー。20世紀博覧会 パビリオン案内所!!
●炭酸パビリオン・・・サイダーラムネブース/コーラブース/炭酸エトセトラブース
●喫茶パビリオン・・・コーヒーブース/紅茶ブース/お茶ブース/エトセトラブース
●果汁パビリオン・・・100%果汁ブース/野菜ブース/果汁入り炭酸ブース
●ヘルシーパビリオン・・・乳酸菌飲料ブース/エナジードリンクブース/スポーツ飲料ブース/ニアウォーターブース/エトセトラブース
●バラエティパビリオン・・・デザートブース/フードブース おでん缶

・・・ETC


内容(「BOOK」データベースより)
名品・絶瓶・珍品、懐かしのドリンクが555本。懐かしき飲みモノを当時の姿そのままに紹介。


近所の書店で、なにげなく手にとった本なのですが、眺めていて、すごく懐かしい気分になりました。
小学校時代に駄菓子屋で飲んだビンのコーラの味とか(コーラのヨーヨーがすごく流行ったんですよね)、お米屋さんが運んできてくれた「プラッシー」の味とか、ポカリスエットが発売されたとき、「腐ったミカンのような味じゃない、これ?」と、みんなで感想を言い合ったこととか……
不思議なもので、「プラッシー」の写真をみていると、なんだか、子どもの頃、プラッシーのケースが運び込まれてきた当時の家の玄関を思い出してしまいました。
味の記憶っていうのは根強いものだなあ、と感慨深かったです。


僕は世代的に、「ジュース」が「ハレの飲み物」だった頃に物心がつき、自動販売機で気軽に買われるようになり、ペットボトルが出現してきて、一般化するという流れをリアルタイムで体験してきました。
「缶入りのお茶」や「カルピスウォーター」が登場してきたときは、「こんなの家でつくればいいのに、わざわざお金出して買う人いるの?」って思ったのですが、そんな予想は見事に裏切られ、大ヒット商品になりました。
その一方で、「はちみつレモン」とか「アンバサ」みたいに、一時は大ヒットしていたのに、いつのまにか流行らなくなって、消えてしまったものもあります。
(「はちみつレモン」は、ときどき復刻されているようですけど)
ドクターペッパー』みたいに、人気ゲームの影響で「伝説化」してしまうものも出てきました。


この本には、懐かしいジュース&サイダーの容器の写真とともに、「ちょっとしたコメント」も書かれています。
午後の紅茶ストレートティー」(キリン)には、

 それまで缶紅茶といえば、歯が溶けるほど甘いというのが基本。そのため、「午後の紅茶」の甘さは誰もが驚いた。

そうそう、たしかに「ゴゴティー」の「甘くなさ」は、当時としては画期的なんですよね。
いまはすっかり、「甘くない清涼飲料水」が主流になっているけれど。


ゲータレード グレープフルーツ」(雪印乳業)には、

 スポーツドリンクの最初はゲータレードだ。アメフトの試合中、熱射病で死んでいく選手をどうにかしようと開発された飲みもの。飲みものとしてもおいしかった。

とあります。
これを読むと、「そんなにバタバタ人が死んでいくのなら、ゲータレードを開発するより、アメフトを中止したほうが良いのでは……」とか、ツッコミたくなります。


あと、ジュース・サイダー関連のマメ知識を紹介したコラムも、なかなか楽しめました。
「サイダー」と「ラムネ」の違いって、わかりますか?

 ラムネの名称は「レモネード」がなまったもの、サイダーの名称はりんご酒のことである「シードル」を英語読みしたものというのは、ご存知ですか。
 では、ほかに違いはあるかといえば、実は容器の違いだけ。基本的にサイダーはガラスビンに王冠でフタをしたもの、ラムネはラムネビンに入っているものというのが決まりです。もちろん、現在は、ペットボトルに入っていてもサイダーはサイダー。ただ、ラムネはあの形のビンやペットボトルに入っていなければラムネではないのです。

そうか、「容器の違いだけ」なのか……
でも、ラムネって、なんだかとても美味しくて、特別なもののように感じてしまうのは、僕だけでしょうか……


ジュース業界で新商品が生き残っていきのは、非常に難しいものだよなあ、とこれを眺めていて痛感しました。
三ツ矢サイダー』のような100年以上続いている「定番中の定番」がある一方で、毎年、たくさんの新商品が生まれては消えていきます。
ここ10年で、新たに「定番化」したジュースを思い出そうとしているのですが、なかなか思い出せないというか、あったかな……


税込み600円くらいのリーズナブルな価格ですし、読んでいると、必ず誰かと「懐かしいジュース談義」に花を咲かせたくなる一冊です。


ところで、「スマック」(クリームソーダ)って、中国地方限定なのでしょうか、そして、いまでも売っているのかな……子どもの頃、大好きだったので気になっています。

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