琥珀色の戯言

3000冊以上の【書評】と500作以上の【映画感想】を、ちゃんと読んで、観て書いてきたブログです。話題になったあの本や映画の感想が、たぶんあります。新書、ノンフィクション、インターネット関連本が多め。

【映画感想】アラジン(実写版:2019) ☆☆☆☆


「アラジン」本予告編

あらすじ
貧しいながらもダイヤモンドの心を持ち、本当の自分にふさわしい居場所を模索する青年のアラジン(メナ・マスード)は、自由になりたいと願う王女のジャスミン(ナオミ・スコット)と、三つの願いをかなえてくれるランプの魔人ジーニー(ウィル・スミス)に出会う。アラジンとジャスミンは、身分の差がありながらも少しずつ惹(ひ)かれ合う。二人を見守るジーニーは、ランプから解放されたいと思っていた。


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 2019年、映画館での12作目。
 平日の朝の回で、観客は50人くらいでした。

 『美女と野獣』『アラジン』『ライオンキング』とディズニーアニメが立て続けに大ヒットし、VHSのビデオがバカ売れしていたのを思い出します。
 大学時代だったと記憶しているのですが、アニメの『アラジン』は、1992年だったのか。
 『美女と野獣』と『アラジン』のサントラCD、車で何度も聴いたなあ。

 正直、あんなシンプルで、みんながすでに知っている話を実写映画化して面白いのだろうか?と思ったのだけれど(『美女と野獣』ほど、「これを実写化したのか!」というインパクトはなさそうだし)、2時間、とくにジーニー登場以降は、時計が気にならずにエンディングまで観てしまいました。

 ストーリー云々よりも、ウィル・スミスのジーニーが作り出すテンポと、豪華すぎるミュージカルシーン(というか、ものすごくお金がかかってそうなのは「アリー王子の行進」くらいなのですが)に牽引されている感じです。
 いや、日本語吹き替え版だったので、半分以上は、山寺宏一さんの手柄、というべきか。1992年のアニメ版でも山寺さんがジーニー役だったんですよね。四半世紀以上経っても同じ役ができるというのはアニメの強みだと思うし、山寺さん以上のジーニーは、2019年になっても存在しなかった、ということなのでしょう。
 ジャファー役が北村一輝さんというのも、なんだかニヤニヤしてしまったのです。しかし、ジャファーという男は、悪者ではあるのだけれど、努力と野心で底辺から成りあがってきたわけで、なんとなく気持ちはわかるところもあるんですよね。
 創業家出身のボンボン社長と、そのやり方は古いと思っていて、会社を支えているのだけれど、このままでは絶対に社長にはなれないやり手の専務、みたいな感じ、というか。

 アラジンは「好青年」ではあるのかもしれないけれど、実際にやっていることは泥棒なわけで、それで「俺の居場所はここじゃない!」なんていうのは、2019年の僕は、「うわっ、アラジンって、『意識高い系』だったんだな……」と、ちょっと引いてしまいました。大学時代は、「何も持たないけれど、希望だけはある若者」って、思っていたはずなのに。

 あと、城に侵入したアラジンをみて、『カリオストロの城』を思い出したんですよ。あらためて考えてみると、純粋で世間知らずの王女をたぶらかして好きにさせるジゴロ野郎どもの話とも言える。
 そういう意味では、あの年齢差でそれをやってしまうルパン三世どうよ、というところなんですが、それでも僕は『カリオストロ』大好きなんだよなあ。あの時計塔の中での戦いからクライマックス、そして、銭形警部の「やつはとんでもないものを盗んでいきました」までの流れは、まさに完璧な映画だと思うのです。
 ルパンは、結果的に「未遂」だったわけだし。

 まあでも、この映画に関しては、『ホール・ニュー・ワールド』の勝ち!としか言いようがないところがあるのです。
 多少の理不尽や物足りないところも、この名曲を聴くと、満足してしまうんですよ。
 僕も大学時代のいろんなことを思い出してしまいました。
 正直、こんなどうでもいい場面で流れていたんだっけ、とも、ちょっと感じたのだけれど。
 アニメだったらロマンチックでも、実写だと、魔法のじゅうたんから落ちないかと心配になりますし。
 そうか、あれは「吊り橋効果」を狙っていたのか?
 あるいは、「知らない世界を見せてあげる」と好意を抱いてもらえるという「前澤社長メソッド」なのか。

 老若男女問わずに楽しめる、ディズニー映画の「最高の佳作」だと思います。
 『ホール・ニュー・ワールド』の懐かしさ補正がない人には、どうみえるのか、僕にはわからないけれど。


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