琥珀色の戯言

【読書感想】と【映画感想】のブログです。

社会

「リスクと向き合うことでしか、前に進めない」

参考リンク:プロフェッショナル 仕事の流儀「極限の宇宙 コマンダーへの道〜若田光一〜」 一昨日、12月5日の夜、NHKのニュースを観ていたら、そのあとに『プロフェッショナル 仕事の流儀』という番組がはじまりました。 今回の「プロフェッショナル」は、宇…

「ナンバーワン教育」と「オンリーワン教育」の終わりなき葛藤

参考リンク(1):苦手な人たち増量中 - 北沢かえるの働けば自由になる日記 ああ、嫌な人だなこの<参考リンク(1)>に出てくる「Bランク」の女性は……と思いながら読みました。 この人は自分が努力していて、キャリアを積み上げていることを誇りたいのだ…

「落語とは人間の業の肯定である」

訃報:落語家の立川談志さん死去、75歳(毎日jp) カリスマ的人気を誇った落語家で元参院議員の立川談志(たてかわ・だんし<本名・松岡克由=まつおか・かつよし>)さんが21日午後2時24分、喉頭がんのため東京都内の病院で死去した。75歳。葬儀は…

落合監督とは、何だったのか?

一昨日、中日ドラゴンズのセリーグ連覇が決まりました。 僕はカープファンなので、「ああそうか、やっぱり中日強いなあ。『三金満球団』以外のヤクルトはあんなにがんばったのに惜しかった」というくらいの感慨しかないのだけれども。昨日の朝、AMラジオのス…

”Stay hungry. Stay foolish.”

参考リンク:「ハングリーであれ。愚か者であれ」ジョブズ氏スピーチ全訳(日本経済新聞)2005年6月にスタンフォード大学で行われたこのスピーチ。 今回、NHKの『クローズアップ現代』で、締めの部分を久しぶりに観たのですが、けっこう淡々と喋っていたのだ…

「スティーブ・ジョブズは、彼が自身に課したゴールは全て成し遂げたよ」

スティーブ・ジョブズのことを、少しだけ僕も語っておきたい。 彼が、スティーブ・ウォズニアックとともに、ガレージでApple2をつくりあげたという伝説を子守唄のようにしてマイコンマニアになった世代としては、ジョブズの死は、ひとつの時代の終焉だから…

「島田紳助的な人心掌握術」は引退しない。

僕は島田さんの、子分を集めて濃密な人間関係をつくり、そのなかで「絆」や「感動」をどんどん生産していく手法が好きじゃないので、引退については、「そうか、もう観なくてすむのか」という感じです。 いや、そんなこと言う前に、最近テレビで観ているのは…

「大阪で輝く星」のこと

参考リンク:いじめから助けてくれた子のことを話したい - まめ速この「参考リンク」を、ぜひ読んでみてください。 旅立ちを迎える友人のこと、民国と突付かれる大阪で輝く星のこと、知ってほしくて書きました。 もし、今学校会社問わずいじめられている人が…

「先日、嫁がネットで僕の悪口を書いていました」

参考リンク:離婚を切り出したら、嫁が出て行きました。 : 恋愛・結婚・離婚 : 発言小町 : 大手小町 : YOMIURI ONLINE(読売新聞) うーむ、発言小町、相変わらず凄いですね。 このトピ主さんに対して、回答者たちの大部分は、かなり冷たく接していることに…

66年目の「8月6日」

僕は小学校時代、広島に住んでいました。 8月6日は、毎年「登校日」になっていて、体育館に集められ、黙祷を捧げ、こんな歌を「なんて暗い歌なんだ、こんなの歌うのイヤだなあ……」と思いながら小さな声で歌い、記録映画を観たり、被爆されたかたの話を聴いた…

「正比例」じゃないから、難しい。

参考リンク:Business Media 誠:ちきりんの“社会派”で行こう!:“格安”商品の意味を考える このエントリを読んでいて、10年くらい前、小林よしのりさんが、こんなことを書かれていたのを思い出しました。 (2002年の小林よしのり責任編集長「わしズム・Vo…

「なでしこJAPAN」とお金の話

僕も月曜の早朝から、サッカー女子ワールドカップの決勝戦を観ていました。 いやほんと素晴らしい試合だった。 日本代表がPKで勝った瞬間には、あの時間にもかかわらず、ガッツポーズとかしちゃいましたしね。おかげで妻にはあとでさんざん怒られましたけど…

「幸運」を許せない大人たち

毎日jpに掲載された、6月27日付の記事。 東日本大震災:スマップ・中居さん配布のゲーム機、石巻市が慰問の子から回収 /宮城 ◇石巻の避難所 石巻市の門脇中学校の避難所で26日、慰問に訪れた人気グループ「SMAP」のメンバー、中居正広さんが子供たち…

村上春樹さんの「カタルーニャ国際賞スピーチ」への雑感

村上春樹さん:カタルーニャ国際賞スピーチ原稿全文(上) - 毎日jp(毎日新聞)村上春樹さん:カタルーニャ国際賞スピーチ原稿全文(下) - 毎日jp(毎日新聞) 6月9日、スペインのカタルーニャ国際賞授賞式で配布された、村上春樹さんの受賞スピーチの原稿…

医学部を出て主婦になるのは悪いこと?

まずはこちらを。 参考リンク:Togetter - 「医学部を出て主婦になるのは悪いこと?」 うーむ、これを読んでいてまず感じたのは、ここで槍玉に挙げられている「医学部を卒業して、専業主婦になる女性」って、そんなに大勢いるの?ということでした。 間もな…

日垣隆さんとセキュリティチェックの攻防

『トンカチからの伝言』(椎名誠著・文春文庫)に、日垣隆さんのこんなエピソードが紹介されていました。 雑誌『WiLL』に作家の日垣隆氏が連載している「どっからでもかかって来い!」――売文生活日記」はきっぷがよくていつも面白い。三月号に羽田空港でのち…

「運転してもいい人」と「運転してはいけない人」

参考リンク:なぜ彼はクレーンに乗らなくてはならなかったのか - Thirのノート 毎日新聞の記事より。 栃木県鹿沼市で登校中の市立北押原(きたおしはら)小の児童6人がクレーン車にはねられ死亡した事故で、逮捕された運転手の柴田将人容疑者(26)=自動…

あなたが主張している「正論」は、「不安な人」には届かない。

もしあなたが「なんとなく体調が悪くて不安」だったとしよう。 あなたは総合病院を受診し、不安を訴える。 診察室で、医者はあなたの訴えをパソコンのディスプレイを見たまま聞き流し、「じゃあ検査しましょう」と言う。 そして、血液検査やレントゲン検査を…

「他者を笑いものにしているつもりの人間」の脆さ

『と学会年間・BROWN』(と学会著・楽工社)より。(「と学会」会長・山本弘さんのまえがき「知識を蔑む者は足をすくわれる」から) 2008年秋、日本のネット上で、「神舟7号映像捏造疑惑」が持ち上がった。9月27日に中国の宇宙船・神舟7号が行った船…

「ゼロリスク」という幻想とアップル社の「発想の転換」

『予防接種は「効く」のか?』(岩田健太郎著・光文社新書)より。 ゼロリスクを考える時、僕が思い出すのはアップル社のコンピューター、Macです。Macのノートブック型のコンピューターを僕は愛用しています(こんなにスティーブ・ジョブズに貢いで〔投資し…

僕に澱んでいる「不謹慎」な考え

※気が滅入る内容なので、無理して読もうとしないでください。 火曜日にサッカー・チャリティマッチを観ていた。 世界のビッグネームや日本代表選手たちが、次々に登場し、「日本、がんばれ」「ともに生きよう!」というようなメッセージを、慎重に言葉を選び…

"Go home and love your family."

参考リンク:マザー・テレサの名言から考える「今、自分にできること。」 : earth in us. ↑のエントリを読んで、僕はマザー・テレサのある言葉を思い出しました。 ノーベル平和賞を受賞したとき、インタビュアーに「世界平和について我々にできることは?」…

ソフトバンク・孫正義社長の「究極の自己満足」

『カンブリア宮殿<特別版> 村上龍×孫正義』(日経プレミアシリーズ)より。この本のなかで、ソフトバンクの孫正義社長が、20代で「後期の慢性肝炎」と診断され、「5年くらいで肝硬変になり、肝がんで死ぬかもしれない」と宣告されたときの話が紹介されてい…

「患者さんを見捨てて逃げた」というのは誤報です。

参考リンク:福島・双葉病院「患者置き去り」報道の悪意。医師・患者は患者を見捨てたりしていなかった - 絵文録ことのは - BLOGOS(ブロゴス) - livedoor ニュースこの「医師・職員が患者を見捨てて逃げた病院」のニュースは、昨日、twitterでいろんな人が…

『ハゲワシと少女』と「テレビを消す自由」

なんだか今日はすごく仕事も忙しくて、疲れもとれないので、なるべくテレビやネットには触らずに過ごしています。「情報とそれをめぐっての人々の感情の渦」みたいなものに、圧倒されてしまっていて。 とくに、「マスメディア」に対するtwitter上での争いを…

アンパンマンは君さ

最近、2歳半の息子は、児童センターで「アンパンマン体操」をやっています。 アンパンマンは君さ 元気をだして アンパンマンは君さ 力のかぎり そんなフレーズを、まだたどたどしくも、いっしょうけんめいに唄って体操をしている息子をみながら、僕は、被災…

「不謹慎」という病

参考リンク:今、Twitterやmixiで日常のこと書くと非国民扱いされることについて僕もTwitterをやっているのですが、今回の地震が発生してから、タイムラインに流れてくる「つぶやき」の中には、「心底腹が立つ」ものも少なからず含まれていました。 それは、…

「名もなき人たち」へ

参考リンク:渡辺由佳里のひとり井戸端会議: いま、黙っている理由地震が発生して以来、どうすればいいのだろう、と内心悩みながらも、実際には僕の周囲には目立った変化もなく、という時間を過ごしています。 twitterで、助け合う人たちの温かさに触れて思…

「自分の経験を信用するな」

妻に聞いた話。 いまは大学の教授になった某先生は、医者になって3年目か4年目くらいのときに、自分の下について研修することになった新人の医者に、こんなことを言っていたそうだ。 「自分の経験を信用するな。新しい患者さんの担当になったら、ありふれた…

自分の運の良さを「正しさ」だと勘違いしている人たちへ

先週の金曜日、飲み会帰りのタクシーで60歳くらいの運転手さんと、熊本の3歳の女の子が20歳の大学生に命を奪われた事件の話になった。 「あれは親にも責任がありますよ。まだ3歳なんだから、親も目を離したらいかんですよ。トイレに行かせるのだって、ちゃん…

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