琥珀色の戯言

【読書感想】と【映画感想】のブログです。

言うべきではないこと

大学の先輩に事あるごとに「私バカだからさー」と口にする人がいて、僕はそれを聞くのがものすごく不快だった。なぜかというと、その人は、衆目一致するところの「頭がいい人」だったからだ。本人にとってはそうだったのかもしれないし、それこそ「無知の知」だったのかもしれないが、実際にそんなふうに口に出されると、僕のコンプレックスはグリグリと刺激されまくるのだ。ありていにいえば「そんなに卑屈ぶらなくてもいいじゃん!」という感じ。あなたがバカなら、僕は大バカだろ?って。松嶋菜々子が「私ってブサイクだから」って連発していたら、それに感じるのは「謙虚さ」か「傲慢さ」か?
謙譲の美徳は大事だが、あまりに実像とかけはなれたものは、かえって逆効果の場合が多い。口に出さなければいいんだけど、言葉にされるとなんだか不愉快になる。「思ってもないくせに!」って。

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