琥珀色の戯言

【読書感想】と【映画感想】のブログです。

[世界の中心で、愛をさけぶ」(片山恭一)

まだ第一章しか読んでないのですが、なんというか、登場人物に妙にリアリティがなくて、ボーっとしたイメージのカタマリを投げつけられているような気がします。ある意味、読者がいろんなものを投影しやすい小説なのかもしれません。
ノルウェイの森」(村上春樹)は「作者の実体験のエッセンス」を感じるのですが、「世界の…」は「実体験ではなく、頭の中で練ったこと」を文章化しているような感じなんですよね。
漫画家の永井豪先生が「実際にセックスしてしまうと自分のエロスが描けなくなるから、俺は童貞を守る!」と言っておられたというエピソードをなんとなく思い出しました。

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