琥珀色の戯言

3000冊以上の【書評】と500作以上の【映画感想】を、ちゃんと読んで、観て書いてきたブログです。話題になったあの本や映画の感想が、たぶんあります。新書、ノンフィクション、インターネット関連本が多め。

胎児を切り刻んだ、残虐な病院

http://www.enpitu.ne.jp/usr4/bin/day?id=41506&pg=20040721

「妊娠中絶」の是非は別として。
(この問題は、アメリカでは大統領選挙での重要な争点のひとつにいつもなっているくらい重要視され続けているのですが、宗教というバックグラウンドのない日本人は、「経済的な理由」のみで優生保護法を適用することに、あまり異論はないわけです。ただし、望まれない子供が多数生まれる、ということを考えると、現代社会においては「必要悪」の範疇とせざるをえないと僕は思います。悲しいことですが。って、全然別にしてないな)

 この病院関係者のコメントを読んで思ったのは、「どうしてこの職員たちは、そんな『罪悪感』にさいなまれたり、『水子供養のお守りをしのばせたり』しながらも、その病院で働き続けたのか?ということでした。逆に、人間というのは「仕事だと割りきる」ことができれば、多少の残虐な行為もできてしまうのだなあ、と怖くなったのです。
 考えてみれば、彼ら・彼女らにとっては、「絶対にその病院で働かなければならない理由」なんて、無かったはずなのに。
 クビになったり、失職したりするかもしれない、という恐怖は、「胎児切り刻み」の罪悪感にまさっていたのでしょうか…

 ナチスホロコーストについて、虐殺されたユダヤ人たちの悲劇とともに「どうして『普通のドイツ人』だったはずのナチスの軍人たちは、あんな残虐行為を行うことができたのか?」ということを僕は考えてしまいます。「命令に逆らったら自分も殺される」という恐怖感だけで説明がつくのだろうか?

 「仕事」とか「任務」とか「正義」ってやつは、人間の感情をマヒさせる麻薬なのかもしれません。

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