琥珀色の戯言

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[野球]黒田の涙


野球の話、とくに贔屓球団の話はここには書くまいと決意していたのだが、今日は書く。
今日阪神戦に先発した黒田は、8回まで完封ペースだったものの、9回(黒田は肩を痛めていて、まだ復帰3試合目)の表に連打を浴びて3失点し、負け投手に。
この試合の経過を観ていて、「どうせまたアホの山本浩二が、黒田=完投という先入観のもとに引っ張って負けたんだろうな」と思ったのだが、どうも9回続投は黒田の意思で、打たれたあとに黒田はベンチで悔し涙を流していたらしい。
いや、「プロなんだから、抑えて泣けよ」とか、「それでも替えるのが監督の仕事だろ」とかいう感情も僕にはあるのだ。でも、とにかくいい試合、惜しい試合はやっているのに勝てないカープのエースとして、黒田がもどかしさと責任を感じていたのであろうことは想像に難くなく、「打たれちゃ意味ないだろ…」と思いつつも黒田の涙には僕も一緒に泣きたくなってしまった。弱くて金がなくてFAで主力選手に裏切られてドラフトでは拒否されまくってボロボロになったカープがこうして苦闘しているにもかかうわらず、ピッチャーが必死に投げた球が金満球団どもの金の亡者たちにピンポン玉のようにスタンドに放り込まれる姿は、正視するのが辛くて仕方ない。
こんなことなら1リーグなんてケチなことは言わずに、プロ野球そのものが消滅してくれればいいなあ、なんて思うくらいだ。

虞や虞や 汝を如何せん と。

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