琥珀色の戯言

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芥川賞選評あれこれ

石原慎太郎】私は全く評価しなかった『介護入門』がぎりぎりの入賞となったが、この作品には、神ではない人間が行う「介護」という現代的主題の根底に潜んで在るはずの、善意にまぶされた憎悪とか疎ましさといった本質の主題が一向に感じられない。

(中略)

今回の選考は、猛暑の故の夏枯れとしかいいようなかった。


山田詠美
「介護入門」⇒(ひとしきり褒めたあとに)でも、朋輩にニガーなんてルビ振るのはお止めなさい。田舎臭いから。
好き好き大好き超愛してる」⇒この愛すべきメタモルフォセスを推せる機会に恵まれて嬉しかった。と、同時にほとんどの選考委員がこの作品に強い嫌悪を抱いているので驚いた……って、驚いてる場合じゃないんだが。あっさり却下されちまったよ。


 いやあ、選評って、本当に面白いですねえ…
というか、選考委員って、かなり大人気ない人々だなあ、とか思いました。
そこまで罵倒しなくてもいいだろ!って。
「夏枯れ」よばわりですよ、都知事!

でも、僕は毎回この「選評」が、ある意味では受賞作以上に楽しみなのです。
ああ下世話。

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