琥珀色の戯言

3000冊以上の【書評】と500作以上の【映画感想】を、ちゃんと読んで、観て書いてきたブログです。話題になったあの本や映画の感想が、たぶんあります。新書、ノンフィクション、インターネット関連本が多め。

紹介コメントと自作自演

http://aozora.sub.jp/blog/archives/000264.html

↑のサイトにおいて、日記才人掲示板のことがとりあげられているのですが、僕があの「日記じゃんくしょん」を見ていて思うのは、「せっかく自作自演するんだったら、もうちょっと考えたコメントつければいいのになあ」ということなのです。まあ、全員が全員「自演の人」とは限らないし、「そんなの相手の掲示板に書くなり、メール送るなりすればいいじゃん」というような内容もけっこう多いし。


 あなたが誰かに自分の好きなもの(この場合は「映画」にしましょうか)を教えたい(そして、あわよくばその人にもその映画を観てもらいたい)という場合、どういうふうに「紹介」するでしょうか?
 例えば、「ラスト・サムライ」についてなら、「いや、とにかく面白いからこの映画見たほうがいいよ」と言った場合と、「とにかく渡辺謙の圧倒的な存在感が光っていて、映像が美しくて、『侍魂』っていう日本が誇るべき美学を再発見させてくれる映画なんだよ」と言った場合、どちらが効果的でしょう?
 たぶんね、話相手が友達で、信頼関係があれば、「とにかく面白いから、観ろよ」でもいいんですよ。でも、全然見ず知らずの人に、そういう薦められかたをしても、「ふーん」って感じなのではないでしょうか。


 「(たぶん)自作自演の人たち」というのは、「万人向けのコメント」として「とっても面白いです」とか「いつも楽しみにしてます」とかいうコメントをつけているのでしょうが、実は、そういう「当たり障りのない、絶賛コメント」って、全然相手の心に響かないのです。日常でそれが通用するのは、「まあ、この人が言うことなら」という関係が前提条件として存在しているから、なんですよね。
 だから、せっかく自演するなら、他人の目をちゃんと意識した自演をやりましょうよ。


 他のサイトを例題に出すと問題なので自前でやりますが、8月23日分の「活字中毒R」http://www.enpitu.ne.jp/usr6/bin/day?id=60769&pg=20040823
で自演コメントをつけるとするならば、


(A)いつも楽しみに読ませていただいてます。これからも更新がんばってくださいね♪


(B)私も今回の事件で、ムンクという画家について再認識しました。あの「変な人が描いてある絵」に、そんなエピソードがあったんですね。


どうでしょう、どっちが「読んでみたくなる紹介文」でしょうか?
というか、自演者たちは、あれで誰か読んでみたくなると判断しているのだったら、その時点で文章書きとしてレベルが低いのではないか、という気にすらなります。

ちなみに、もっと爆発的に閲覧者を増やすためには、


(C)そんなふうに、いつも偉そうに本や芸術について書かれるわりには、ムンクのことすら御存知ないんですね。恥ずかしくないんですか?もっと勉強してください。


とか言う手もあります。(自分で書いててムカついてきたよ)


いわゆる「叩き」ですね。
ただし、これは諸刃の剣ですし、こういうコメントで飛んでくるのは野次馬ばかりなので、やめておいたほうが賢明です。


要するに、サイトを長続きさせたいと思うのであれば、「アクセスの数」よりも「アクセスの質」にこだわるべきなのです。


まあ、短期的には、(C)>>(B)>(A)というのが、一般的な効果です。


同じことは、普通の掲示板への書き込みにもいえることなのですが、とにかく大事なのは「手抜きの内容でも、数うちゃ当たる」という発想を捨てること。おそらくこれを読んでいる人の多くは、僕と同じようにスパムメールの大洪水に悩んでいると思うのですが、「ネットビジネスで人生変わった!」「自宅で簡単にできるお仕事です」というのが何十通、何百通来ても、それを「たくさん来ているから」という理由でメールを開いたり、リンク先をクリックしてみようという人はいませんよね。
むしろ、「また来た…」とうんざりしながら、ゴミ箱直行のはず。


今日のまとめです。
【1】自演ならばなおさら、コメントには心をこめましょう。
【2】そのメッセージを読む相手は、あなたの友達じゃありません。
【3】ほんとうは「アクセス数」より「質」にこだわるべき
【4】下手な書き込みは、いくら数だけ打ってもムダです。



※これはネタなので、みんなマジレスしてこないようにね(とか書いておかないといけないところが辛いところだな)。
しかし、こういうのって、WEB云々というより「一般的なコミュニケーション常識の欠如」なのではないか。

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